バイナンスへの63億ドルハッキングは「サイバー戦争」 北朝鮮系ハッカーの攻撃継続とTRM警告
概要
- TRMラブズは63億ドル規模のバイナンスへのハッキングを「サイバー戦争」と位置づけ、北朝鮮のハッカー集団による脅威は今後も続くと警告した。
- TRMラブズは、今回のバイナンスへの攻撃と、2025年2月に起きた15億ドル規模のバイビット流出事件の背後に、北朝鮮のハッカー集団「トレイタートレーダー」がいると指摘した。
- レッドボード氏は、北朝鮮がハッキングで奪った金額は同国GDPの約3分の1に達し、効果がある限りこの手法を使い続けるとの見方を示した。そのうえで、攻勢的なサイバー作戦が必要だと訴えた。
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ブロックチェーン分析会社TRMラブズは、バイナンスに対する63億ドル(約9940億円)規模のハッキングを「サイバー戦争」と位置づけ、北朝鮮のハッカー集団による脅威は今後も続くと警告した。
コインテレグラフが11月6日に伝えたところによると、アリ・レッドボードTRMラブズ・グローバル政策・政府担当責任者は「今回の攻撃に対する業界の対応は前例のない水準だったが、今後はこうした事態がさらに多く起きるだろう」と語った。
バイナンスは11月3日に公表した事後報告書で、攻撃者が採用担当者を装ってエンジニアの業務用パソコンにマルウエアを仕込み、その後、社内のAIツールを通じてウォレット署名サービスにアクセスしたと説明した。TRMラブズは今回の攻撃について、北朝鮮のハッカー集団「トレイタートレーダー(TraitorTrader)」の犯行だと指摘した。この集団は2025年2月に発生した15億ドル(約2370億円)規模のバイビット流出事件も起こした。
北朝鮮が10月29日のハッキングで奪った金額は、同国の国内総生産(GDP)の約3分の1に相当する。2017年以降に国家支援を受けたハッカーが奪取した総額125億ドル(約1兆9700億円)の半分を占めるという。レッドボード氏は「北朝鮮は効果がある限り、この手法を使い続ける」と述べ、「攻撃者が1億ドル(約158億円)だけ回収できたとしても、十分な動機になる」と強調した。
さらに「北朝鮮がハッキングするたびに、こちらも逆にサイバー攻撃を仕掛ける必要がある」と主張した。資金洗浄ネットワークや、ハッカーが資金の現金化に使う銀行を標的にした攻勢的なサイバー作戦が必要だと訴えた。
cow5361@bloomingbit.ioこんにちは、bloomingbit記者です。