米連邦準備制度、金利据え置きでも追加利上げ余地 ビットコインに下押し圧力懸念
概要
- FRBは政策金利を年3.75〜4.00%で据え置いた一方、追加利上げの可能性を残しており、ビットコインに下押し圧力が続く可能性があると伝えた。
- トークン化プラットフォームのテオのCIOは、高い金利環境ではビットコインが年4%近い無リスク利回りと競合しなければならないと説明した。
- シグナム銀行のCIOは、PCE物価指数、主要ハイテク株の決算、流動性と金融環境が今後のリスク資産とビットコインの方向性を左右する変数になると述べた。
期間別予測トレンドレポート



米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置く一方で追加利上げの可能性を残したことで、ビットコイン(BTC)には下押し圧力が続く可能性がある。市場は据え置き自体を織り込んでおり、今後は金利の先行きに加え、ドルと米国債利回りの動向が焦点になる。
暗号資産専門メディアのコインテレグラフによると、FRBは10月28日に政策金利を年3.75〜4.00%で据え置いた。据え置きには10人が賛成した一方、理事のリサ・クック氏とクリーブランド連銀のベス・ハマック総裁は0.25ポイントの利上げを主張した。
ケビン・ウォーシュFRB議長は「米国民は6年近くにわたり、委員会の目標を上回るインフレに直面している」と述べ、「インフレを引き下げることがわれわれの責務だ」と強調した。ただ、追加利上げの有無については「6週間後の会合でどのような決定が下されるかを今の時点で言うのは難しい」と語り、明言を避けた。
報道時点のCMEフェドウォッチによると、金利先物市場は12月の会合で政策金利が0.25ポイント引き上げられる可能性を78.4%織り込んでいた。
トークン化プラットフォームのテオで最高投資責任者(CIO)を務めるイギー・イオフェ氏は、市場は据え置き自体こそ想定していたものの、タカ派的なトーンは十分に織り込めていなかったとみる。高金利環境では、ビットコインは年4%近い無リスク利回りと競合を迫られると説明した。
ビットゲットのアナリスト、ルイス・ファン氏は、FRBの決定そのものよりも、米国債利回りやドル、投資家心理全般がビットコインの短期的な値動きを左右するとの見方を示した。
シグナム銀行のCIO、ファビアン・ドーリ氏は、今週公表される個人消費支出(PCE)物価指数と主要ハイテク株の決算を、リスク資産の方向感を見極める材料に挙げた。その後は、12月の決定を前に流動性と金融環境が市場の方向性を決めると指摘した。