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AI投資負担への警戒でナスダック2.6%急落
概要
- 人工知能の投資負担と収益回収を巡る不透明感から、ナスダック総合指数は2.60%下落し、ハイテク株全般に売りが広がったと伝えた。
- メタはAI投資拡大に伴う設備投資の増加とフリーキャッシュフローの赤字を受けて株価が約7%下落し、新型株式の導入計画が持ち分希薄化への懸念を強めたと報じた。
- エヌビディアなど半導体・AIインフラ企業の株価とフィラデルフィア半導体株指数が急落するなか、資金は米10年物国債に移り、利回りは4.97%に低下したと伝えた。
期間別予測トレンドレポート


AI投資負担への警戒で売り拡大
メタ7%安、半導体指数は6.7%急落
米10年債利回りは5%割れ

人工知能(AI)投資を巡る不安が米ハイテク株を襲った。データセンターや半導体に投じる巨額資金をどう調達し、いつ収益として回収できるのかという疑問が売りを誘い、ナスダック総合株価指数は6月以来の大幅安となった。
10月22日のニューヨーク株式市場で、ナスダック総合指数は前日比694.00ポイント(2.60%)安の2万6008.86で終えた。S&P500種株価指数も93.74ポイント(1.21%)下げ、7663.43で引けた。一方、ダウ工業株30種平均は11.89ポイント(0.02%)高の5万2867.98だった。
売りの中心となったのはメタ(Meta)だった。売上高は市場予想を上回ったものの、純利益は期待に届かなかった。AI投資負担も意識され、株価は約7%下落した。投資家は事業規模の拡大よりも、支出増がキャッシュフローに及ぼす影響に敏感に反応した。
メタは2026年の設備投資見通しを、従来の1300億〜1450億ドルから1350億〜1450億ドルへ引き上げた。3四半期のフリーキャッシュフローは21億2000万ドル(約3350億円)の赤字となり、前年同期の106億3000万ドル(約1兆6800億円)の黒字から赤字に転じた。あわせて、AI投資などに充てる議決権のない新型株式の導入計画も公表した。
こうした動きは、AI投資競争の負担が借入金だけでなく株式市場にも波及しかねないとの懸念を強めた。高金利で追加借り入れが難しくなれば、企業は新株発行に動く可能性がある。この場合、既存株主の持ち分価値は希薄化する。ミラー・タバックのマシュー・マリー主席市場ストラテジストは、投資資金の回収に想定以上の時間がかかるとの認識が売りを招いたと分析した。
半導体株やAIインフラ関連も同様の不安から下落した。エヌビディア(NVIDIA)は4.4%安、コアウィーブ(CoreWeave)は10.1%安だった。スペースX(SpaceX)も軟調だった。フィラデルフィア半導体株指数は6.7%急落した。インテル(Intel)、AMD、サンディスク(SanDisk)、マーベル・テクノロジー(Marvell Technology)もそれぞれ8%超下げた。
エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の発言も、資金調達問題を改めて浮き彫りにした。ファン氏は、AI特化型クラウド事業者「ネオクラウド」の需要は非常に強いとしつつ、成長を支える運転資金が不足していると指摘した。顧客の注文が増えても、サーバーやデータセンターを先行して整備する資金を確保できなければ、事業拡大に制約が生じるという。
ハイテク株から流出した資金は、相対的に安全な米国債に向かった。米10年物国債利回りは前日の年5.13%からこの日は4.97%に低下した。国債買いが強まり、価格は上昇し、利回りは低下した。AI成長期待に集中していた資金が、収益性や財務負担を見極めながら安全資産へ移る動きとなった。