グラスノード「ビットコイン反発でも8万ドル下の下値支持は弱い」
概要
- グラスノードは、ビットコインが大口の買い注文で反発した一方、8万ドル下の支持力は弱まっていると診断した。
- グラスノードは、8万ドルを主要な防衛線と位置づけ、その下には先物ポジションの清算想定ゾーンが集中しており、下抜け時には下げ幅が拡大する可能性があると伝えた。
- グラスノードは、実質市場平均の7万8000ドルと現物ETFへの資金流入の動きが、今後の需要と反発持続の可否を測る重要指標だと説明した。
期間別予測トレンドレポート


大口の買い注文で価格反発
8万ドル(約1266万円)下で買い勢い鈍る
支持線崩れなら清算圧力

ビットコイン(BTC)は大口の買い注文を受けて反発したが、8万ドル(約1266万円)を下回る水準では、追加下落を食い止める買いの勢いが弱まっている。オンチェーン分析会社グラスノード(Glassnode)がこうした見方を示した。
グラスノードは10月15日、Xで「直近1週間に8万ドルに積み上がっていた大口の買い注文が約定した」と明らかにした。あわせて「その後、新たな大口の買い注文が入り価格を押し上げたが、8万ドル下の支持力は再び弱まっている」と分析した。
反発を主導した買いと、追加下落に備えた待機買いは分けてみる必要がある。足元の価格を押し上げる注文が入っても、その下の価格帯に買い注文が十分に積み上がっていなければ、売り圧力が再び強まった際に衝撃を吸収しにくいためだ。
グラスノードは10月14日に公表した週間リポートでも、8万ドルを主要な防衛線に挙げていた。バイナンスの現物市場で最も大きな買い注文が集まる価格帯は、従来の8万1000ドルから8万ドルに下がったという。当時、米国のビットコイン現物ETFの平均取得価格は約8万1500ドル(約1290万円)と推計した。
問題は、8万ドルのすぐ下に価格上昇に賭けた先物ポジションの清算想定ゾーンが集中している点だ。グラスノードは「この価格帯を下抜ければ、担保不足でポジションを強制整理する売りが加わり、下げ幅が拡大する可能性がある」と指摘した。追加下落時に注目すべき指標としては、市場で活発に取引する投資家の平均取得価格を推計した「実質市場平均」を挙げ、約7万8000ドル(約1235万円)だと説明した。
反発が続くには、待機買い注文だけでなく現物需要の裏付けも欠かせない。グラスノードは「現物ETFは再び純流出に転じた」としたうえで、「ETFへの資金流入が継続する流れが、需要回復を確認するうえでの中核シグナルになる」と付け加えた。