ブラジル、証券トークン化の実証に着手 DLTで発行・取引・決済を点検
概要
- ブラジルの金融当局は、分散型台帳技術(DLT)を活用した証券トークン化の実証プログラムを進めると明らかにした。
- 実証プログラムでは、証券の発行・公募・流通・取引・台帳管理・カストディー・中央預託・決済の全工程をDLTネットワークで試験する。
- ブラジル証券取引委員会(CVM)は、実証結果を関連規制の整備に活用し、技術革新を妨げない形でプログラムを設計したと説明した。
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ブラジルの金融当局が、分散型台帳技術(DLT)を使った証券トークン化の実証プログラムに乗り出す。証券の発行から取引、保管、決済まで資本市場業務全般にDLTを適用できるかを試し、関連規制の整備に生かす方針だ。
9月18日、ブラジル証券取引委員会(CVM)によると、トークン化実務グループ(GTT)はこのほど、「DLT実証プログラム」の運営方針を盛り込んだ決議案の草案を理事会に提出した。現在は理事会の承認を待っている。
実証プログラムでは、DLTネットワークを通じた証券の発行、公募、流通、取引、台帳管理、カストディー、中央預託、決済の各工程を検証する。ただ、実際の証券や投資家は参加しない。模擬取引を通じて、技術と制度が機能するかを確かめる。
対象には株式や社債、売掛債権を裏付けとする流動化証券、ファンド持ち分などが含まれうる。集団投資契約など、ほかの形態の投資商品も必要に応じて対象に加えられるようにした。
プログラムは60日間実施する。技術上の問題や追加検証の必要が生じた場合は、最長30日延長できる。CVMは選定した実証ネットワークに直接接続し、取引記録をリアルタイムで確認する方針だ。
CVMで証券化・農業金融を担当するブルーノ・ゴメス監督官は「特定の技術に試験範囲を限定しないため、さまざまな市場関係者の意見を聞いた」と述べた。さらに「今後の技術革新を妨げない形で実証プログラムを設計した」と説明した。
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