概要
- ストラテジーが直近2カ月で、自社の優先株であるストレッチ(STRC)を約996万株、9億5000万ドルで買い戻したと伝えた。
- ストレッチの価格は70ドル前後から90ドル台後半まで上昇し、額面100ドルの回復が目前に迫っていると伝えた。
- ストレッチ買い戻し資金の9億5000万ドルのうち、約7億6500万ドルが普通株の売却代金から賄われ、普通株は1年で60%近く下落したと報じた。
期間別予測トレンドレポート



世界最大のビットコイン(BTC)保有企業のストラテジー(Strategy)が、直近2カ月で自社の優先株買い戻しに9億5000万ドル(約1480億円)を投じていたことが分かった。
ブルームバーグによると、ストラテジーは7月20日から9月13日までに、ストレッチ(STRC)を約996万株、9億5000万ドルで買い戻した。同期間のストレッチ全体の売買高の約18%に当たる。
ストレッチは、ストラテジーがビットコイン購入資金を調達するため、2025年後半から発行している永久優先株だ。マイケル・セイラー会長は、ストレッチを持続可能な金融商品に育てる構想を示してきた。
ただ、ストラテジーが6月に保有ビットコインの一部を売却した後、ストレッチの価格は70ドル(約1万9000円)前後まで下落した。足元ではストラテジーの大規模な買い戻しを受けて90ドル台後半まで上昇し、額面100ドルの回復が視野に入っている。
ストレッチの価格を額面水準まで戻すことは、ストラテジーの資金調達戦略の要となる。ストレッチが額面を大きく下回れば、新たな優先株発行の際に既存株主の負担が重くなり、資金調達手段として使いにくくなるためだ。
問題は、ストレッチ相場を支えた資金のかなりの部分が普通株売却で賄われた点だ。ブルームバーグによると、7月20日以降にストラテジーがストレッチ買い戻しに投じた約9億5000万ドルのうち、約7億6500万ドル(約1190億円)は普通株の売却代金、またはそれを軸に積み上げた現金で賄われた。全体の買い戻し額の約80%に当たる。
ストラテジーの普通株がこの1年で60%近く下落した背景にも、こうした事情があるとみられる。トゥープライムのアレクサンダー・ブルーム最高経営責任者(CEO)はブルームバーグに「現在のストラテジーは、ビットコインではなくストレッチを買うために普通株を売却している」と語った。