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ブロードコム決算は9月3日、サムスン・SK株の分水嶺に 27年度AI売上高見通しが焦点

出典
Korea Economic Daily

概要

  • ブロードコムの2026・2027会計年度のAI売上高・受注ガイダンスが、韓国の半導体株の投資家心理回復を左右する重要変数だと伝えた。
  • ブロードコムのAI売上高拡大とHBM・先端パッケージング需要は、サムスン電子・SKハイニックスの恩恵につながる可能性があると報じた。
  • 韓国の半導体株は金利上昇と外国人純売りで低調に推移するなか、ブロードコム決算が中長期の成長力を改めて示す契機になり得ると伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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写真:サムスン電子、SKハイニックス
写真:サムスン電子、SKハイニックス

サムスン電子やSKハイニックスなど韓国の半導体株が、エヌビディア決算に続き、ブロードコム決算という次の試金石を迎える。市場の関心は足元の業績そのものより、2027会計年度の売上高と受注見通しに向かう。米巨大テック企業の人工知能(AI)投資がどこまで続くかを見極める材料になるためだ。ブロードコム決算でAI半導体需要の持続性が改めて確認されれば、サムスン電子とSKハイニックスに対する投資家心理は持ち直す可能性がある。

金融投資業界によると、ブロードコムは韓国時間9月3日午前6時に2026会計年度第3四半期(2026年5〜7月)決算を発表する。ブロードコムはグーグルなどの巨大テック企業向けに、特定用途向けAI半導体(ASIC)やデータセンター向けネットワークチップを供給する。汎用の画像処理半導体(GPU)市場を握るエヌビディアとは異なる領域で、AI半導体市場を主導している。

ブロードコムのASIC生産拡大は、高帯域幅メモリー(HBM)や先端パッケージング需要の増加につながる。このため、同社の業績と受注見通しは、巨大テック各社のAI投資の現状と持続性を映す指標と受け止められている。とりわけ市場は、今回の決算で2027会計年度のAI売上高見通しがどこまで具体化されるかに注目している。

JPモルガンは、ブロードコムのAI売上高が2026会計年度に560億ドル(約9兆円)を超えた後、2027会計年度には会社側が示した1000億ドル(約16兆円)超を上回り、1300億ドル(約20兆8000億円)に達するとの見通しを示した。投資判断「オーバーウエート」と目標株価580ドルも据え置いた。

ブロードコム株は年初の350ドルから始まり、6月上旬には480ドルを上回った。ただ、その後はAI投資の持続性に対する懐疑が市場で広がり、調整を経て370ドルまで下げた。今回の決算で期待を上回るAI売上高や受注見通しが示されれば、エヌビディア決算で確認されたAI需要の強さを改めて裏付ける材料になりそうだ。

反対に、業績が市場予想を上回っても、ガイダンスが期待に届かなければAI投資減速への懸念は再び強まると専門家はみている。

ユジン投資証券のパク・ジェファン研究員は「今回の決算では、2026会計年度と2027会計年度のAI売上高ガイダンスが引き上げられるかどうか、それを支える供給網を確保できているかが核心の見どころだ」と強調した。

これに先立ち、エヌビディアは市場予想を上回る第2四半期決算を発表し、2028年までAI半導体の供給制約が続く可能性を示した。これは中長期でAIインフラ需要が底堅く続くシグナルと受け止められた。

ただ、韓国の半導体株はエヌビディア決算の追い風を十分に引き継げなかった。キウム証券によると、8月の半導体業種は1.5%下落し、主要業種のなかでもさえない動きだった。KOSPIに占める半導体業種の時価総額比率も、6月の61.6%から53.2%に縮小した。

長期金利の上昇と歩調を合わせた外国人売りが株価の重荷になった。最近は米長期金利の上昇で、成長株である半導体株の割引率負担が増している。外国人投資家は8月のKOSPIで10兆1659億ウォン(約1兆1900億円)、半導体業種で7兆1300億ウォン(約8340億円)をそれぞれ純売り越した。銘柄別の純売越額は、SKハイニックスが約6兆4000億ウォン(約7490億円)、サムスン電子が8200億ウォン(約959億円)だった。

市場が今回の決算に注目するもう一つの理由は、サムスン電子とSKハイニックスがブロードコムとの協力関係を深めているためだ。サムスン電子は7月、米サンフランシスコで開いた「AIサミット」で、ブロードコムと次世代AI中核インフラ構築に向けた戦略的業務提携の覚書(MOU)を結んだ。

両社は2030年までの今後5年間、メモリーとファウンドリー(半導体受託生産)分野で2000億ドル(約32兆円)規模の協業を進める方針だ。サムスン電子はHBMをはじめとする最先端メモリーソリューションを供給し、ブロードコムのAIアクセラレーターの性能向上に寄与する。

SKハイニックスもブロードコムとの「ワンチーム」体制を一段と固めている。SKグループのチェ・テウォン会長は2月、米サンノゼのブロードコム本社でホック・タン最高経営責任者(CEO)と会い、中長期のメモリー市場見通しと供給戦略を協議した。この場でSKハイニックスは今後のHBMロードマップと技術開発の方向性を共有した。さらに、ブロードコムのAIチップ設計の初期段階から自社の最先端メモリー技術を先行適用できるよう、協力範囲を大幅に広げることで一致した。

韓国半導体の二強とブロードコムの連携が深まるなか、今回の決算発表は短期的な指数変動を超え、両社の中長期の成長力を改めて示す契機になり得る。ブロードコムを軸とする世界の巨大テック企業のAIチップ需要が底堅く維持されれば、基盤技術とHBM供給網で優位に立つサムスン電子とSKハイニックスの恩恵はさらに大きくなる見通しだ。

キウム証券のハン・ジヨン研究員は「ブロードコム決算では、今後の四半期におけるAI売上高ガイダンスの変化と、売上計上のスピードが重要だ」と語った。そのうえで「その結果は米国のAI関連株だけでなく、韓国株式市場にも強い影響を及ぼす」と指摘した。

カン・ギョンジュ 韓経ドットコム(Hankyung.com)記者 qurasoha@hankyung.com

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