期間別予測トレンドレポート



米国のビットコイン現物上場投資信託(ETF)への資金流入が、9営業日ぶりに途切れた。米国の利上げ懸念を背景にビットコイン相場が7万7000ドル台まで下落し、ETFからも2億ドル超(約323億円)の資金が流出した。
SoSoValueのデータによると、8月28日の米ビットコイン現物ETFは合計2億181万ドル(約323億円)の純流出となった。これにより、8月17日から8月27日まで続いた9営業日連続の純流入は終了した。
銘柄別では、アーク・インベストと21シェアーズが共同運用するARKBの流出額が最も大きく、1億1489万ドル(約184億円)だった。BitwiseのBITBは4969万ドル(約79億円)、ブラックロック(BlackRock)のIBITは3340万ドル(約53億円)の純流出となった。VanEckのHODLからも1317万ドル(約21億円)が流出した。一方、モルガン・スタンレーのMSBTには934万ドル(約15億円)が流入した。その他の商品に資金の変動はなかった。
直前までの買いは強かった。米ビットコイン現物ETFには8月17日から8月27日までの9営業日で、合計30億4400万ドル(約487億円)が純流入した。8月20日には1日で6億629万ドル(約97億円)が流入していた。8月28日の純流出額は、前の9営業日の純流入額の約6.6%に相当する。
ETFからの資金流出は、ビットコインの価格調整と重なった。ビットコインは8月28日に8万1000ドル(約1290万円)を上回った後、取引時間中に7万6888ドル(約1230万円)まで下落した。ケビン・ウォーシュ米連邦準備制度理事会(Fed)議長がジャクソンホールでの講演でインフレへの警戒を示し、9月の利上げ観測が強まったことが相場の重荷となった。
もっとも、前の純流入局面ではビットコインが6万4000ドル台から8万ドル(約1280万円)近辺まで短期間で上昇しており、利益確定の売りが出た可能性もある。今後はETFからの資金流出が続くかどうかに加え、ビットコインが7万7000ドル(約1230万円)前後を維持できるかが、機関投資家の需要継続を左右しそうだ。