「サムスン電子・SKハイニックスのIRは世界水準に及ばず」 半導体2強が大幅安
期間別予測トレンドレポート


サムスン電子とSKハイニックスが8月25日午前の取引でそろって下落している。前日の米株式市場でエヌビディアをはじめとする大型ハイテク株と半導体株が一斉に調整し、韓国の半導体関連株にも利益確定売りが広がった。サムスン電子の株主還元策を受けた投資家の失望感に、エヌビディアの決算発表を控えた警戒感が重なり、半導体株全般に売りが波及している。
8月25日午前9時15分時点で、サムスン電子は4.09%安の24万7000ウォン(約2万8400円)、SKハイニックスは5.00%安の156万8000ウォン(約18万円)で取引されている。SKスクエアは5.76%安の100万9000ウォン(約11万6000円)、サムスン電子の優先株は2.96%安の18万2600ウォン(約2万1000円)、サムスン電機は5.39%安の122万8000ウォン(約14万1000円)となっている。

半導体関連株の下げは、前日のニューヨーク株式市場で大型ハイテク株と半導体株を中心に利益確定売りが出た流れを引き継いだ。ダウ工業株30種平均は0.3%上昇した一方、S&P500種株価指数とナスダック総合株価指数はそれぞれ0.3%、0.8%下落した。
マイクロン・テクノロジーは5.9%安、サンディスクは6.5%安だった。エヌビディアも2.9%下げ、AMDとブロードコムもそれぞれ3.49%、2.63%下落した。シーゲイトも6%超下落するなど、半導体株とハイテク株全般で売りが目立った。
韓国で始まった半導体株の調整が米市場にも波及したうえ、エヌビディアの決算発表を前に投資家の警戒感が強まったことが背景にある。とりわけエヌビディア株は4年ぶりに7営業日続落となり、先回りして保有比率を引き下げる動きが半導体セクター全体に広がった。
前日の韓国株の通常取引では、サムスン電子に失望売りが膨らんだ。サムスン電子は8月21日の取引終了後、90兆〜110兆ウォン(約10兆4000億〜12兆7000億円)規模の株主還元策を発表していた。イ・ギョンミン大信証券研究員は「サムスン電子の株主還元政策が市場の期待に及ばず、サムスングループ各社に弱さが広がった」と説明した。
市場では、サムスン電子とSKハイニックスのIRチームの情報発信がグローバルスタンダードに達していないとの指摘も出ている。業界関係者は「市場が最も知りたい自社株買い・消却の規模や時期を後ろにずらし、投資家に解釈の余地を残したのは残念だ」と語った。さらに「『サムスンのIRはこの程度なのか』と思わせる内容だった」と付け加えた。
この関係者は、サムスン電子とSKハイニックスはもはや韓国市場にとどまる企業ではなく、名実ともに世界首位級の企業としてIRも世界標準に合わせる必要があると指摘した。そのうえで、投資家にできる限り具体的で予見可能な情報を示し、市場と積極的に対話することが企業価値を高める道だと強調した。
もっとも、証券業界では半導体株のファンダメンタルズが損なわれたとみるのは難しいとの分析もある。メモリー価格や企業業績見通しに明確な悪化の兆しは出ておらず、足元の下落は株主還元への期待剥落とエヌビディア決算を前にした短期的な需給変動の性格が強いという。
ハン・ジヨン キウム証券研究員は「韓国株は、米半導体株の調整をある程度織り込んだとの認識に加え、金利急騰の一服、原油安、前日の急落を受けた押し目買いの流入に支えられ、反発を試すだろう」と見通しを示した。
カン・ギョンジュ 韓経ドットコム記者 qurasoha@hankyung.com
Korea Economic Daily
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