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「AIの原料」銅精鉱の輸入単価が最高値 産業界に連鎖コスト高懸念

出典
Korea Economic Daily

期間別予測トレンドレポート

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写真:韓国経済新聞
写真:韓国経済新聞

今年上半期に韓国が輸入した銅精鉱の平均輸入単価が過去最高を更新した。価格高騰で輸入量は18年ぶりの低水準に落ち込んだ。各国の資源囲い込み政策に加え、中国やインドネシアなど主要国の製錬所増設が重なったためだ。電力設備や半導体、防衛産業などでコスト上昇が連鎖する懸念が強まっている。

銅高で産業界に打撃

韓国貿易協会の輸出入貿易統計によると、今年1〜6月の銅精鉱の平均輸入単価は1トン当たり4627ドル(約73万円)だった。前年通年の平均輸入価格である1トン当たり3513ドル(約56万円)に比べ31.7%上昇した。1988年の統計作成開始以来の最高値となった。銅精鉱は銅を含む原鉱石を指す。製錬所で高純度に精製すると、産業素材である電気銅になる。

韓国への輸入量は大きく落ち込んだ。上半期の銅精鉱輸入量は73万3572トンと、2008年の68万5803トン以来18年ぶりの低水準だった。主要輸入先のインドネシア産は、前年の14万413トンから今年はゼロになった。韓国には銅鉱山がなく、銅精鉱は全量を輸入に頼っている。

原料不足は産業全般のコストを押し上げた。プンサンの電気銅導入価格は、前年の1トン当たり1440万ウォン(約160万円)から、今年1〜3月期は1959万ウォン(約217万円)に上昇した。同社は電気銅を原料に、半導体向け銅板や銅線、弾薬などを生産している。製品価格はロンドン金属取引所(LME)の国際銅相場に連動して上下する仕組みだ。

電線・電力機器業界も打撃を受けている。LS電線の電気銅導入コストは、前年の1トン当たり1437万ウォン(約159万円)から今年1〜3月期に1909万ウォン(約212万円)へ上がった。ヒョソン重工業の導入価格も同じ期間に1トン当たり1343万ウォン(約149万円)から最大1986万ウォン(約220万円)に上昇した。銅は電線と電力変圧器の製造原価のうち、それぞれ60%、25〜40%を占める中核素材だ。業界関係者は、国際銅価格の上昇基調を踏まえると、下半期はコスト上昇圧力が一段と強まるとみている。

製錬業界は「逆ざや加工」

銅価格が高騰する一方、中間加工を担う製錬業界は苦しい立場に置かれている。製錬所が鉱山から銅精鉱を買い入れ、金属に加工する際に受け取る製錬手数料が、今年に入って0ドル台まで急落したためだ。3月のスポット製錬費は一時、1トン当たりマイナス90ドル(約1万4000円)まで下がった。製錬所が加工費を受け取るどころか、上乗せして鉱山から原料を買う構図になっている。

中国、インドネシア、インドが国家主導で製錬所の増設を進め、原料争奪戦が激しくなったことが背景にある。原料難に耐えられない海外製錬所は相次いで操業縮小に追い込まれている。資源大手グレンコア(Glencore)は昨年、フィリピンのパサール製錬所を閉鎖したのに続き、オーストラリアのマウントアイザ製錬所の稼働を一時停止した。三菱マテリアルの小名浜製錬所も2027年3月に設備を停止する計画だ。

米国や中国は銅を国家安全保障上の資源に位置づけ、供給網の保護に乗り出している。米国は2025年8月から、精製銅を除く輸入銅製品に50%の関税を課した。中国は昨年、銅産業の発展策を公表した後、製錬能力の拡大を進めている。欧州連合(EU)も銅を重要かつ戦略的な原材料に指定した。

韓国ではLS MnMが唯一の銅専業製錬所を運営している。高麗亜鉛も電子廃棄物などの二次原料を活用し、銅をはじめとする有価金属を回収している。業界関係者は、国内の製錬基盤が崩れれば、半導体や人工知能(AI)、電力産業の供給網が揺らぐおそれがあると指摘する。そのうえで、海外鉱山への持ち分投資や都市鉱山の活性化を通じて「ゴールデンタイム」を逃してはならないと訴えた。

アン・シウク/ソン・ジュニョン記者 siook95@hankyung.com

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