概要
- 国際原油の急落と、米国がイランへの攻撃を停止したことを受け、米国の株式と債券がそろって上昇した。
- 今週のFRBの金利決定会合を前に、市場では政策金利据え置き確率66%、0.25%利上げ確率33%が織り込まれている。
- アマゾン、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトなど主要テクノロジー企業の決算発表とAI投資の規模次第で、関連株価や半導体・装置メーカーへの需要が分かれる可能性がある。
期間別予測トレンドレポート


ブレント原油は1バレル=90ドル割れ
「今週のFRB据え置き確率66%」

米国とイランの敵対行為を巡る停戦が続く兆しが見えた7月27日、国際原油相場が大きく下落し、米市場では株式と債券がそろって上昇した。今週は主要企業の決算発表に加え、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定会合を控える。
7月27日午前10時のニューヨーク市場では、S&P500種株価指数が0.5%、ナスダック総合株価指数が0.5%、ダウ工業株30種平均が0.9%上昇した。
前週に一時1バレル=100ドルまで上昇していた指標油種の北海ブレント9月物先物は6.2%安の1バレル=90.79ドル(約1万4900円)を付けた。米国産標準油種WTI先物も5.7%下落し、1バレル=83.83ドル(約1万3700円)で取引された。米国がイランへの攻撃を停止し、カザフスタンの原油輸出ターミナルが積み出しを再開したことで、供給を巡る圧力が和らいだとの見方が原油安を加速させた。
前週に一時4.7%を上回っていた米10年物国債利回りは、この日3ベーシスポイント(1ベーシスポイント=0.01%)低い4.650%となった。一方、FRB会合を前に政策金利の影響を受けやすい米2年物国債利回りは4.32%とほぼ横ばいだった。
エヌビディア(Nvidia)は2%下落した。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)とSKハイニックスも小幅安だった。インテル(Intel)とアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)も下落した。アルファベット(Alphabet)は2%上昇した。
今週はアマゾン(Amazon)、アップル(Apple)、メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)、マイクロソフト(Microsoft)など主要テクノロジー大手を含む170社が四半期決算を発表する予定だ。
CNBCによると、人工知能(AI)投資が市場予想を上回って増えれば、投資家の懸念が強まり、前週のアルファベットと同様にこれら銘柄に下押し圧力がかかる可能性がある。一方で、こうしたAI投資は半導体や装置メーカーに対する需要が続くことの裏付けにもなり、関連企業には好材料と受け止められる。
マホニー・アセット・マネジメントのケン・マホニー最高経営責任者(CEO)は「支出が続くことはハイパースケーラーにとってリスクだ。しかし、支出を減らしたり増加率を鈍らせたりすれば、市場の反発はむしろ強まる可能性がある」と指摘した。
FRBは7月29日に政策金利の判断と経済見通しを公表する予定だ。専門家は、FRBが7月は据え置き、9月に利上げすると見込んでいる。CMEグループのフェドウォッチによると、市場は今週の政策金利据え置き確率を66%、0.25%利上げ確率を33%と織り込んでいる。米国とイランが空爆を再開する前の2週間前には据え置き確率が80%近かったのに比べると、据え置き観測は後退し、利上げ観測は強まった。
前週のS&P500種株価指数とナスダック総合株価指数はそれぞれ0.6%、2.1%下落し、2週連続で週間ベースの下げとなった。ダウ工業株30種平均も0.4%下げ、3週連続の下落を記録した。
キム・ジョンア客員記者
Korea Economic Daily
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