急落相場でも上がった銘柄、S-OilとGSは7月に4割高 航空株は軟調
期間別予測トレンドレポート



米国とイランの軍事衝突が激化し、国際原油価格が急騰するなか、業種間で明暗が分かれている。石油元売り株は精製マージンの改善期待を支えに反発した半面、コスト負担が重い航空株は軟調な地合いが続く。
7月25日の韓国取引所によると、S-Oilは前日比0.93%高の15万1200ウォン(約1万6600円)で取引を終えた。韓国総合株価指数(KOSPI)が5.72%急落したのに比べると、下げを回避した格好だ。S-Oil株は7月に入ってから42.11%上昇した。GSとSKイノベーションも同じ期間に、それぞれ43.74%、37.09%上げた。
国際原油価格の上昇を受け、石油元売り各社の業績改善期待が強まっている。7月23日、欧州ICE先物取引所で9月渡しの北海ブレント先物は心理的節目とされる1バレル=100ドルを上回った。ブレント先物が100ドル台を付けるのは、5月22日に103.54ドルを付けて以来初めてとなる。
米国とイランがホルムズ海峡の支配を巡って攻撃と報復を繰り返し、中東の軍事的緊張が高まったことが背景にある。親イラン武装勢力であるイエメンのフーシ派が、紅海のバブ・エル・マンデブ海峡でサウジアラビアのタンカー2隻を攻撃するなど、中東産原油の供給網を巡る不安も広がっている。
これを受け、石油会社が原油を輸入し、ガソリンや軽油などの石油製品を生産・販売して得る精製マージンも改善している。BNK投資証券によると、7月の月初来平均の精製マージンは1バレル=40ドルまで上昇し、7月17日には48ドルまで上げた。6月のスポット精製マージン29ドルや、長期平均の10ドルを大きく上回る水準だ。
BNK投資証券のキム・ヒョンテ研究員は「原油価格の上昇幅よりも、灯油や軽油を中心とする石油製品価格の上昇が急で、精製マージンが急速に拡大している」と指摘した。そのうえで「原料供給に大きな支障がなければ、石油会社の業績は2026年7〜9月期も予想を上回る水準を維持するだろう」との見通しを示した。
一方、航空株は苦戦が続く。原油高で燃料費が上がり、コスト負担が増すためだ。航空燃料は航空会社の総費用の約30%を占め、収益性への影響が大きい。このため主力の大韓航空は7月に入って7.62%下落した。トリニティ航空は22.64%、ジンエアーは9.88%、チェジュ航空は8.91%、アシアナ航空は6.8%それぞれ下げた。
証券業界では、ホルムズ海峡と紅海のバブ・エル・マンデブ海峡の封鎖が長引けば、国際原油価格が米国とイランの開戦初期だった3月を上回る水準まで上昇する可能性があるとみる。キョボ証券のウィ・ジェヒョン主任研究員は「これまで原油価格の安定装置の役割を果たしてきた需給バッファーは、すでにかなり弱まっている」と分析した。地政学リスクが収まらなければ、国際原油価格は2026年7〜9月期に1バレル=160ドルまで上昇する恐れがあるという。
ウィ研究員は「3月のホルムズ海峡封鎖時よりも、世界のエネルギー市場は一段と脆弱になっている点を踏まえる必要がある」と説明した。「現在の原油価格水準では、価格変動性は下方向より上方向に敏感に反応しやすい環境だ」と付け加えた。
コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com
Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.