ゴールドマン、ブレント原油120ドル超を予測 最悪シナリオで
概要
- ゴールドマン・サックスは、ホルムズ海峡での原油輸送の混乱が長期化した場合、ブレント原油が1バレル=120ドルを上回る可能性があると予想した。
- ゴールドマン・サックスは、中東情勢が緩和する基本シナリオでは、ブレント原油が2026年10〜12月期に平均80ドル、2027年には75ドル前後になると見込んだ。
- ゴールドマン・サックスは、地政学リスクに備える投資戦略として、欧州ディーゼルの短期的な価格上昇に賭ける取引を推奨した。
期間別予測トレンドレポート



ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は、国際原油価格が1バレル=120ドルを超える可能性があるとみている。ホルムズ海峡での原油輸送の混乱が長引く最悪のシナリオを想定した。一方、中東情勢が和らぐ基本シナリオでは、ブレント原油が2026年10〜12月期に80ドルを維持すると見込んだ。
ブルームバーグが7月20日に報じた。ゴールドマンはリポートで、ブレント原油価格が2026年10〜12月期に1バレル=120ドルを上回る可能性があるとの見通しを示した。ホルムズ海峡を通過する原油輸送量が、戦争前の45%以下の水準まで減った状態が続く場合に限る。
ゴールドマンは、国際原油価格が再び上昇圧力にさらされていると分析した。米国とイランの軍事衝突が激化しているためだ。ペルシャ湾での原油輸送が大きく減っていることも響いている。
もっとも、基本シナリオは異なる。中東情勢が徐々に緩和するとの前提で、ブレント原油は2026年10〜12月期に平均80ドル、2027年には75ドル前後になると予想した。ただ、ホルムズ海峡だけでなく紅海でも輸送障害が起きる可能性があり、原油相場のリスクは上振れ方向に傾いていると指摘した。
実際、国際原油価格は、米国とイランの交戦再開や、イエメンのフーシ派によるサウジアラビアの原油輸送封鎖の脅威を受け、7月に入って急騰した。ブレント原油は足元で1バレル=91ドルを上回った。戦争初期だった4月末には126ドルを突破した場面もあった。
ゴールドマンは一方で、中国の原油輸入の鈍化と世界需要の弾力性拡大が、供給ショックによる原油高を一部抑える可能性があると付け加えた。
とりわけディーゼル市場は、原油市場より供給ショックに弱いとみている。戦争前から在庫不足が続くなか、ロシアの製油施設への攻撃に加え、ハリケーンや猛暑、製油所の補修遅れが重なれば、原油以上にディーゼルの供給不足が深刻化する公算が大きいという。地政学リスクに備える投資戦略として、欧州ディーゼルの短期的な価格上昇に賭ける取引を推奨した。
パク・スビン 韓経ドットコム記者 waterbean@hankyung.com
Korea Economic Daily
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