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サムスン電子・SKハイニックスも超警戒 時価総額126兆円の中国CXMTが上場へ

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 中国 CXMT は科創板上場を通じて約 579億元 を調達し、G5工程HBM3開発、生産能力拡大に投じると明らかにした。
  • CXMTは2035年までにDRAMのビットベースで 20%シェア、売上高ベースで 15%シェア を目標に掲げ、LPDDR5・DDR5HBM など高付加価値製品の比率を高める方針を示した。
  • 米国の 輸出規制HBMの量産・歩留まり海外顧客の確保 が成長の変数として挙がっており、企業価値の再評価がメモリー業界の投資で重要な注目点になるとした。

期間別予測トレンドレポート

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中国最大のDRAMメーカー、長鑫存儲技術(CXMT)が大型の新規株式公開(IPO)をてこに、世界メモリー市場で先頭集団入りを狙う。次世代工程や高帯域幅メモリー(HBM)への投資を加速し、生産能力を3倍に引き上げる構想だ。業界で長期生存の目安とされる市場シェア15%超えを視野に入れる。

写真:Shutterstock
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CXMTは7月16日に個人・機関投資家向けの公募を実施し、7月27日に上海証券取引所の科創板に上場する予定だ。公募価格は1株8.66元に決まった。オーバーアロットメント前の調達額は約579億元で、上場後の時価総額は約5792億元となる見通しだ。ファブ着工から10年で株式市場に乗り込む。

調達資金は次世代G5工程、12層積層HBM3の開発、新たな生産施設の建設などに投じる。現在は月産32万枚のウエハー生産能力を持ち、2027年までに42万枚へ引き上げる計画だ。上海と北京に新工場を建設し、合肥には大規模な生産クラスターを整備する。

2030年までに生産能力を現在の2倍、2035年までに3倍へ拡大する中長期計画も打ち出した。製品構成も汎用DRAMから高付加価値品へと軸足を移す。LPDDR5とDDR5が全体生産量に占める比率は約75%まで高まる見込みだ。PC向けとサーバー向けDRAMは、すでに世界のメーカー向け供給が始まった。

「メモリー3強」入りを狙う

カウンターポイントリサーチ(Counterpoint Research)によると、CXMTの世界DRAM市場シェアは現在、ビット出荷ベースで9%だ。2028年にはビットベースで11%、売上高ベースで9%まで拡大すると見込む。ただ、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンが主導する先頭集団に食い込むには、シェアを少なくとも15〜17%まで高める必要があるという。

カウンターポイントリサーチのファン・ミンソン調査ディレクターは「2008年には台湾のDRAM各社が市場シェア15%を下回り、次世代ファブ投資に必要な資金を確保できなかった。最終的にはシェアが3%水準まで落ち込み、ニッチ市場の企業へ転落した」と指摘した。そのうえで「15%はCXMTが必ず超えなければならない基準線で、現在進めている投資はすべて、その目標を誰より先に達成するための競争だ」と強調した。

カウンターポイントは、CXMTが2035年にビット出荷ベースで20%、売上高ベースで15%のシェアを達成できるかを中長期の注目点に挙げた。計画通りに生産能力を増やせば、既存大手との差を縮められるとみる。

企業価値が見直されるかどうかも焦点だ。ファン氏は「CXMTの株価上昇に合わせて企業価値の再評価が進むのか、それとも現在がDRAM市況のピークで、その期待がすでに世界大手の高い時価総額に織り込まれているのかがポイントだ」と述べた。さらに「足元の差はなお大きいが、今回の大型資金調達を機に、CXMTがどれだけ速くその差を縮めるかが核心になる」と付け加えた。

DRAM市場の競争構図。写真:カウンターポイントリサーチ
DRAM市場の競争構図。写真:カウンターポイントリサーチ

HBM量産と海外顧客の確保が変数

上場後の成長を左右する最初の変数はHBM事業だ。CXMTは12層積層HBM3の開発を進めているが、大規模量産能力と歩留まりはまだ検証されていない。

カウンターポイントは、華為技術(ファーウェイ)のAscend AIチップ増産を背景に、CXMTが2028年までにHBM事業で約20億ドルの売上高を上げる潜在力があるとみている。カンブリコンやビーレンなど中国企業もCXMT製品を評価していると伝えられた。

中国国外の顧客開拓も課題となる。CXMTは2025年半ばからPC向け供給網に入り、今後それが大口供給契約につながるかどうかがシェア拡大の速度を左右する見通しだ。アップルへの供給可否は、政治的な承認が必要な変数と位置づけられた。

カウンターポイントリサーチのニール・シャー副社長は「最近のCXMTは、シェア拡大に加え、アップル向けの働きかけ、世界市場への輸出拡大、HBM市場参入の接近が重なり、成長条件が整いつつある」と語った。一方で「米国の規制強化の可能性と、大規模量産がまだ実証されていないHBM事業は、競合との適正企業価値を比較・評価するうえで重荷になり得る」と警戒感を示した。

米国の半導体製造装置の輸出規制も、CXMTの成長経路を左右する変数だ。規制が強まれば、先端装置の調達や海外顧客の確保が難しくなる可能性がある。CXMTは先端露光装置へのアクセスが制限されるなか、垂直チャネルトランジスタ(VCT)やウエハー・オン・ウエハー接合など、新たなメモリー構造の開発を急いでいる。

シャー副社長は「逆説的だが、CXMTへの規制は既存大手を追い抜く機会にもなり得る」と分析した。既存企業は保有装置の投資回収を守るため、こうした革新技術の導入を遅らせる可能性が高いからだという。さらに「CXMTは輸出規制という制約を、格差縮小を促す触媒へ転換し、競合を十分に驚かせることができる」と語った。

ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

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