現代カード・現代自動車、海外法人間のステーブルコイン送金実証を完了
概要
- 現代カードと現代自動車は、ステーブルコインを活用した海外法人間の資金送金の技術検証(PoC)を終え、実導入に向けたインフラ構築に乗り出したと発表した。
- テザー、アバランチ、アクシムが参加した今回の検証では、国際送金と精算に要した時間は平均7分だった。現代カードは、既存の銀行網に比べて処理速度と効率性の面で技術的な有効性を確認したと説明した。
- 7月末に予定する第2次PoCにはサークル、ビザなどが参加する。現代カードは今回の検証結果をもとに、世界各地の海外法人間の精算・資金移転システムへのステーブルコイン導入の可能性と、国際送金・決済ビジネスの機会拡大を引き続き探る方針だ。
期間別予測トレンドレポート



現代カードと現代自動車が、ステーブルコインを活用した海外法人間の資金送金の技術検証(PoC)を終え、実導入に向けたインフラ構築に乗り出した。
現代カードは7月9日、現代自動車の米国法人とメキシコ法人の間でステーブルコイン送金を実施する第1次PoCを完了したと発表した。7月末からは、現代自動車の欧州法人間で第2次PoCを進める予定だ。
第1次PoCでは、現代自動車の米国法人(HMA)が2万ドルをドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)に換え、メキシコ法人(HMM)に送金したうえで、現地で再びドルに換金した。
今回の検証にはテザー、アバランチ、アクシムが参加した。国際送金と精算に要した時間は平均7分だった。現代カードは、既存の銀行網を通じたクロスボーダー送金では最低でも3〜4時間以上かかるのに比べ、処理速度と効率性の面で技術的な有効性を確認したとしている。
現代カードは今回の実証に向け、現代自動車とともに海外法人の会計・税務・法務・内部統制などに関する法的規制を事前に点検し、業務プロセスも自ら設計した。単なるブロックチェーン技術の検証にとどまらず、実際の企業間精算で生じうるリスクを幅広く見極めたという。
7月末に予定する第2次PoCは、欧州域内の現代自動車の海外法人を対象に実施する。ドル以外にユーロなど現地通貨建ての実送金も行い、両替過程での費用効率を含む経済的な効果を総合的に検証する計画だ。第2次PoCにはサークル、ビザなど世界の金融・ブロックチェーン企業がパートナーとして参加する。
現代カードは今回の検証結果を踏まえ、現代自動車グループの世界各地の海外法人間の精算・資金移転システムにステーブルコインを導入できるかどうか、拡張性の検討を続ける方針だ。現代カード関係者は「今回のPoCは単なる技術テストを超え、実務に導入できる水準のインフラを設計し、検証した点に意義がある」と説明した。あわせて「今後はステーブルコインを活用した国際送金・決済ビジネスの機会を引き続き広げていく」と述べた。