XRP、1ドル割れ寸前 オンチェーン損失率は2022年8月以来の低水準
期間別予測トレンドレポート



XRPが心理的な節目である1ドルを脅かされている。投資家の損切り売りが増え、オンチェーン上の損失指標も2022年以降の低水準に沈んだ。
コインドゥー(CoinDoo)によると、XRPは6月25日の取引時間中に1.0116ドルまで下落し、6月20日の急落後では最安値を付けた。その後は1.04ドル前後まで小幅に戻したものの、なお前日比約3%安で推移している。
テクニカル指標も弱気の流れを示している。50日移動平均線は1.2675ドル、100日移動平均線は1.3265ドル、200日移動平均線は1.5240ドルと、いずれも足元の価格を大きく上回る。相対力指数(RSI)は30.74まで低下し、売られ過ぎの水準に近づいた。
もっとも、日中の安値から切り返す過程では買いも一部で入った。コインドゥーは、反発局面の出来高が直近のチャートで最も大きい陽線の出来高を記録したと指摘した。売り圧力がやや和らぐ可能性は示すが、トレンド転換を意味するわけではないとみている。
オンチェーン指標は市場心理の冷え込みを一段と映している。グラスノード(Glassnode)の実現損益比率(Realized Profit/Loss Ratio)の90日移動平均は0.33まで低下し、2022年8月以降で最も低い水準となった。
実現損益比率は、オンチェーンで実現された利益と損失の比率を示す指標だ。数値が1を下回ると、利益確定より損失確定の取引が多いことを意味する。足元の0.33は、損失の規模が利益の約3倍に上る状態が数カ月にわたって続いていることを示している。
コインドゥーは、この指標について、1日限りのパニック売りではなく、損失を受け入れて市場を去る投資家が継続的に増えている構造変化を示していると分析した。2022年の弱気相場の底値圏に近い水準ではあるものの、これだけで底入れを確認したとは言えないと付け加えた。
市場では1ドルの支持線が短期的な方向性を左右する重要な価格帯とみられている。コインドゥーは、1ドルを割り込めば一段安の可能性が開く一方、この水準を守れば1.10〜1.12ドル帯まで短期反発を試す余地があると指摘した。足元のデータは、底入れ確認よりも投げ売り局面の深まりを示していると分析している。