中国、GPUなしのスーパーコンピューターで米国に完勝 9年ぶり首位奪還
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概要
- 中国・深圳のラインシャインが、スーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」で米国のエル・キャピタンを抜き、世界首位を9年ぶりに奪還したと伝えた。
- GPUを使わず一般的なCPUだけで最高性能を実現したラインシャインは、チップ内部の特殊回路と約1400万個の演算コアを備えた新しいコンピューター構造だと伝えた。
- エヌビディアとAMDの対中GPU輸出制限が中国のGPU依存度を下げ、新たなコンピューター構造の開発につながったとの分析がある一方、米国は「ジェネシス・ミッション」でAIスーパーコンピューティング能力の引き上げを進めていると伝えた。
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中国がスーパーコンピューター分野で、9年ぶりに米国を抜いて世界首位を奪還した。
6月23日に公表されたスーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」で、中国・深圳の「ラインシャイン」が1位に立った。従来首位だった米カリフォルニア州の「エル・キャピタン」を演算速度で20%上回った。
とりわけ注目を集めているのは、ラインシャインが高性能の画像処理半導体(GPU)を使わず、一般的な中央演算処理装置(CPU)だけで最高性能を実現した点だ。スーパーコンピューターの大半はGPUに依存するが、中国はチップ内部に行列演算やベクトル演算を高速処理する特殊回路を組み込み、GPUの役割まで担わせた。このチップには「小さな電子頭脳」にあたる演算コアがおよそ1400万個ある。
米政府がエヌビディア(NVIDIA)とAMDの対中GPU輸出を制限したことで、中国のGPU依存度が下がり、新たなコンピューター構造の開発につながったとの分析がある。米カリフォルニア大グローバル紛争協力研究所のジミー・グッドリッチ上級研究員は「CPUが現行規制の抜け穴だ」と述べ、「対中CPU輸出と製造への統制も強化すべきだ」と主張した。
米国は過去25年のうち15年にわたり、TOP500で首位を維持し、スーパーコンピューター業界を主導してきた。だが足元では中国が急速に台頭し、危機感が広がっている。ドナルド・トランプ米政権は、官民連携でAIスーパーコンピューティング能力を大幅に引き上げる「ジェネシス・ミッション」を2025年11月に始めた。
キム・ミリ記者 mirimiri@hankyung.com
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