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サムスン電子、米エレメントに追加出資 筆頭株主に

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Korea Economic Daily

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
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サムスン電子が米遺伝子分析装置メーカー、エレメント・バイオサイエンシズ(Element Biosciences)の筆頭株主になった。ギャラクシースマートフォンやウェアラブル機器を活用した健康管理サービスを強化する狙いとみられる。

サムスン電子は6月10日、エレメントのシリーズE投資で1億7500万ドルを出資したと発表した。2024年7月のシリーズD投資に続く追加の持ち分取得で、2年ぶりの追加出資となる。今回の投資により、同社はエレメントの筆頭株主に浮上した。サムスン電子が同社の最大株主になるのは初めてで、保有比率は20%台とされる。

業界では、サムスン電子が精密医療に関する中核技術の確保に向けて追加出資に踏み切ったとみる向きが多い。足元の医療業界では、人工知能(AI)とバイオ技術を組み合わせたヘルステックへの注目が高まっている。とりわけ遺伝子、生活習慣、臨床データをより精密に分析するソリューションの進化が進む。市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイツによると、精密医療市場は2025年の998億4000万ドルから年平均11.76%で拡大し、2034年には2666億3000万ドルに達する見通しだ。

サムスン電子は精密医療分野のなかでも、DNAシーケンシングとマルチオミクス技術の成長余地を高く評価しているもようだ。DNAシーケンシングは、生体の設計図といえるDNA塩基配列を読み取る技術を指す。マルチオミクスは、シーケンシングで確認したDNAが体内でどのように機能するかを分析する手法だ。いずれも個人ごとの遺伝的変異や特性を精密に分析し、病気のリスク評価や予防、診断、経過観察に役立つ。

これまで業界では、DNAシーケンシングとマルチオミクス解析をそれぞれ実施したうえで結果を統合する手法が主流だった。この方式は時間と費用がかかるうえ、精度面でも限界があった。エレメントは、1台の機器でDNA、RNA、たんぱく質に加え、細胞変化まで時間の流れに沿って同時に分析できる技術を開発し、注目を集めている。

サムスン電子は今回の投資拡大を機に、エレメントとの戦略的な協力関係をさらに強化し、相乗効果を引き出す方針を示した。今後はギャラクシースマートフォンやウェアラブル機器といった同社の主力IT機器に、エレメントの技術が取り込まれる可能性がある。

サムスン電子は2024年、サムスンメディソンを通じてフランスの超音波診断向けAIソフトウエア新興企業ソニオ(Sonio)を買収した。2025年には米デジタルヘルスプラットフォームのゼルス(Xealth)を買収し、ヘルスプラットフォームの開発を加速している。今回のエレメント投資で遺伝子分析の力も取り込むことで、ギャラクシー製品群の個別最適型ヘルスケアサービスは一段と高度化しそうだ。

サムスン電子のノ・テムンDX(デバイスエクスペリエンス)部門長(社長)は「サムスン電子のAI、医療機器、デジタルヘルス分野の専門性と、エレメントの革新的なゲノム解析技術が結びつけば、個別化医療の未来に向けたシナジーを生み出せる」と述べた。

カン・ヘリョン記者 hr.kang@hankyung.com

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