期間別予測トレンドレポート



暗号資産市場の週末の反発は、相場の基調転換ではなく、ディレバレッジの過程で生じたテクニカルな反発との見方が強い。
暗号資産専門メディアのブロックビッツが6月8日に伝えた。オンチェーン分析家のアクセル・アドラー・ジュニア氏は、6月5日の市場について「今月に入って最も強い売り圧力に見舞われた」と分析した。その後、買いは一部戻したが、デリバティブ市場では建玉が減っており、新規レバレッジの流入はなお確認できていないという。
同氏によると、当時のネット成行注文量はマイナス2億3600万ドルとなり、ビットコイン価格は一時6万500ドルまで下落した。
6月7日以降は積極的な買いが一部回復した。短期の注文フローは需要側に転じたものの、デリバティブ市場は同じ流れを示していない。アドラー氏によると、先物建玉は6月7日の高値だった16億5000万ドルから15億5000万ドルに減少した。減少率は約6%だった。
一方、直近24時間の資金調達率はすべてプラス圏を維持した。おおむねプラス0.001%からプラス0.020%の範囲で推移したという。
アドラー氏は「価格上昇、建玉減少、プラスの資金調達率が同時に現れる組み合わせは、通常、市場がディレバリッジを進めていることを意味する」と説明した。既存ポジションの整理が進む一方、新規のレバレッジをかけたロングポジションはまだ十分に積み上がっていないとの認識を示した。
今回の反発は、実際の買い注文フローを伴った点で意味があるとも指摘した。ただ、建玉がなお減少していることは、その需要が新規ポジションの拡大で裏付けられていないことを示すとみている。
アドラー氏は「今回の反発は本物だが、レバレッジの面では空洞だ」と述べた。今回の値動きは、新規レバレッジ資金の流入を伴う全面的なトレンド転換ではなく、ディレバレッジ局面での反発に近いと付け加えた。


