サムスン電子、時価総額2000兆ウォン突破 メタに急接近
概要
- サムスン電子の時価総額が史上初めて 2000兆ウォン を突破し、世界時価総額で メタ に急接近した。
- AI関連の HBM 量産と アンソロピック投資、米国とイランの 終戦協議 進展が、半導体株への投資心理を刺激した。
- 証券業界では、サムスン電子と SKハイニックス の目標株価がそれぞれ 39万417ウォン、241万3750ウォン に引き上げられ、時価総額 2兆ドル クラブ入りの可能性が浮上している。
期間別予測トレンドレポート



サムスン電子(優先株含む)の時価総額が5月29日、初めて2000兆ウォン(約220兆円)を超えた。米国とイランの戦争終結に向けた協議進展で地政学リスクへの警戒が和らぐなか、高帯域幅メモリー(HBM)の量産と人工知能(AI)企業アンソロピック(Anthropic)への投資が材料視され、株価が大きく上げた。SKハイニックスも同日、上昇基調を保ち、半導体株への強い投資心理が続いた。
5月29日の韓国総合株価指数(KOSPI)市場で、サムスン電子は5.84%高の31万7000ウォン(約3万4900円)で取引を終えた。優先株も6.08%上昇し、20万2500ウォン(約2万2300円)を付けた。KOSPIはサムスン電子の上昇に押し上げられ、3.55%高の8476.15で引け、過去最高値を更新した。
同日は普通株と優先株がそろって急伸し、合算時価総額は2000兆ウォン(約220兆円)を上回った。普通株の時価総額は1853兆2703億ウォン(約204兆円)、優先株は162兆4801億ウォン(約17兆9000億円)で、合計は2015兆7504億ウォン(約222兆円)に達した。サムスン電子が終値ベースで2000兆ウォンを超えたのは初めて。5月27日には取引時間中に2000兆ウォンに乗せたが、利益確定売りに押され、終値では1900兆ウォン台にとどまっていた。

サムスン電子の時価総額は急ピッチで膨らんでいる。1月末に1000兆ウォン(約110兆円)を超えてから、約4カ月で倍増した。近く普通株だけでも2000兆ウォンを超えるとの見方が出ている。5月29日時点の時価総額をドル換算すると1兆3850億ドルで、世界11位となった。10位のメタ(Meta、1兆6120億ドル)を射程に収めている。
5月29日の急騰は、AI生態系の中核部品である第7世代HBMのサンプル出荷を世界で初めて始めたと発表したことが大きい。今年2月の第6世代製品の量産に続き、技術力を改めて示した。AIサービス「クロード」を開発したアンソロピックへの投資も好感された。イランと米国の終戦協議が進展したとの報道も投資心理の改善につながった。
投資主体別では、機関投資家がサムスン電子を1兆6653億ウォン(約1兆8300億円)買い越した。外国人投資家は普通株を3240億ウォン(約3560億円)売り越した一方、優先株は2570億ウォン(約2830億円)買い越した。個人投資家は普通株で1兆3328億ウォン(約1兆4700億円)、優先株で3047億ウォン(約3350億円)をそれぞれ売り越したが、サムスン電子単一銘柄のレバレッジ型上場投資信託(ETF)は2600億ウォン(約2860億円)程度の買い越しとなった。
時価総額2位のSKハイニックスもサムスン電子を急追している。5月29日は1.92%高の233万3000ウォン(約25万7000円)で取引を終えた。時価総額は1662兆7346億ウォン(約183兆円)となり、年初から1200兆ウォン(約132兆円)近く増えた。
足元の上昇ペースはサムスン電子を上回る。サムスン電子株が年初来164.39%上昇したのに対し、SKハイニックスは258.37%上げた。1年前にはサムスン電子の時価総額(優先株含む)の41.74%にとどまっていたSKハイニックスは、5月29日時点で80%を超える規模に膨らんだ。
スマートフォンや家電など多角化した事業ポートフォリオを持つサムスン電子と異なり、SKハイニックスはメモリー半導体の比率が高い。AI半導体市況の好況をそのまま享受したことが上昇の背景とみられる。
証券業界では、サムスン電子とSKハイニックスの株価に一段高を見込む声が多い。AIベースの投資情報サービス、エピックAIによると、サムスン電子の平均目標株価は39万417ウォン(約4万3000円)と、1カ月で34.02%引き上げられた。SKハイニックスも同じ期間に171万870ウォン(約18万8000円)から241万3750ウォン(約26万6000円)へ41.08%上方修正された。
目標株価の最高値はサムスン電子が57万ウォン(約6万2800円)、SKハイニックスが380万ウォン(約41万9000円)。これが実現すれば、サムスン電子の時価総額は約3800兆ウォン(約419兆円)、SKハイニックスは2770兆ウォン(約305兆円)まで膨らむ。両社とも「2兆ドル」クラブ入りする可能性がある。
カン・ジンギュ/チョ・アラ記者 josep@hankyung.com

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