半導体株高でSKハイニックスも1兆ドル超 マイクロンと並び到達
概要
- 世界のメモリー半導体好況への期待を背景に、SKハイニックスとマイクロンが時価総額1兆ドルクラブに加わった。
- サムスン電子・SKハイニックスの単一銘柄レバレッジETFに約5兆ウォンの資金が流入し、個人投資家は現物株からレバレッジETFへ資金を移している。
- 韓国の専門家は、AIバリューチェーン銘柄と世界の半導体サイクルの長期化に前向きな見方を示し、関連投資の見通しを明るくみている。
期間別予測トレンドレポート



SKハイニックスの時価総額が5月27日、1兆ドルを超えた。世界のメモリー半導体の好況が続くとの見方を背景に、5月上旬のサムスン電子、前日のマイクロンテクノロジーに続いて、メモリー大手3社がそろって「1兆ドルクラブ」に入った。5月27日に上場したサムスン電子とSKハイニックスの単一銘柄レバレッジETFには、上場初日に5兆ウォン近い資金が集まった。
この日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日比2.25%高の8228.70で取引を終えた。前日に8000の大台に乗せてから、わずか1日で8200台まで上げた。取引時間中には8400を上回る場面もあった。
韓国株をけん引してきた半導体大型株はこの日も大きく上昇した。SKハイニックスは前日比9.31%高の224万3000ウォンで引けた。時価総額は1598兆5914億ウォン(約173兆円)に膨らみ、ドル換算で約1兆650億ドルとなった。5月6日にサムスン電子が先行して到達したのに続き、韓国企業として2社目の1兆ドル超えとなった。
SKハイニックスの時価総額はバークシャー・ハサウェイの1兆430億ドルを上回り、世界12位となった。前日に先に1兆ドルを突破したマイクロンの1兆100億ドルも再び上回った。サムスン電子も2.68%上昇し、通常取引の終値ベースで初めて30万ウォン台に乗せた。
5月26日の米株式市場で半導体株への投資心理が持ち直し、その流れが韓国株にも波及した。UBSはマイクロンの目標株価を3倍に引き上げたうえで、好況後の急落を繰り返す従来の半導体サイクルを前提にするより、通常のバリュエーションで評価する必要があると分析した。これが投資家心理を刺激した。UBSがマイクロンの目標株価引き上げにあたり適用した12カ月先予想PERは15倍で、サムスン電子とSKハイニックスの6〜7倍を大きく上回る。
みずほは、メモリーはAIの背骨であり続け、需要は2026〜2027年まで供給を上回ると指摘した。そのうえで、需要優位の不均衡がいつ解消するかはなお不透明だと付け加えた。半導体サイクルの長期化を後押しする内容だ。
5月27日に韓国市場で初めて売買されたサムスン電子とSKハイニックスの単一銘柄ETFにも、半導体好況の継続を見込む資金が集中した。この日上場した16本の単一銘柄ETFの時価総額は4兆9950億ウォン(約5390億円)となった。
SKハイニックスの時価総額が1兆ドルを超えたことで、韓国は米国に次いで1兆ドル超企業を2社以上持つ2番目の国となった。時価総額が1兆ドルを超える米国外企業は4社にとどまり、その半分を韓国企業が占める。
世界企業の時価総額を集計するカンパニーズマーケットキャップ(CompaniesMarketCap)によると、1兆ドルクラブに属する世界企業は14社ある。エヌビディア(NVIDIA、5兆2040億ドル)、アルファベット(Alphabet、4兆6620億ドル)、アップル(Apple、4兆5280億ドル)、マイクロソフト(Microsoft、3兆900億ドル)、アマゾン(Amazon、2兆8530億ドル)など、米国企業が10社に達した。
1兆ドル超企業を2社持つ国は韓国が2番目だ。サムスン電子は1兆3470億ドルで11位、SKハイニックスは1兆660億ドルで12位となった。5月27日の韓国取引所でSKハイニックスの時価総額が9.31%増え、1兆ドルを上回ったためだ。米国外企業では、韓国の2社を除くと、台湾TSMCの2兆1380億ドルとサウジアラムコ(Saudi Aramco)の1兆7980億ドル程度しか1兆ドルクラブに入っていない。
韓国が米国以外で唯一、1兆ドル超企業を2社生み出した背景には、世界の半導体サイクルが続くとの期待がサムスン電子とSKハイニックスの株価上昇につながっていることがある。前日に米国で半導体サイクルの持続期待が強まり、マイクロンが1兆ドルクラブ入りしたことで、その翌日に両社株は大きく上昇した。
韓国の専門家も半導体サイクルの持続可能性を高くみている。キウム証券のハン・ジヨン研究員は、AIバリューチェーン銘柄の利益モメンタムが維持され、主力株である半導体の支配力が強まっていると語った。NH投資証券のアン・ギテ研究員は、アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフト、オラクルなどのAI関連投資は2028年まで続くとの見通しを示した。
韓国の個人投資家も、サムスン電子とSKハイニックスを軸にした上昇相場が続くとみて賭けに出た。5月27日は現物株を売って単一銘柄レバレッジETFを買う動きが目立った。半導体企業の好業績が続くとみるなら、収益率を高めやすいレバレッジ商品への投資が有利だと判断したためとみられる。
韓国取引所によると、5月27日に個人投資家はSKハイニックスを1兆811億ウォン(約1170億円)売り越した。売り越し額では首位だった。サムスン電子優先株とサムスン電子もそれぞれ3946億ウォン(約430億円)、3590億ウォン(約390億円)を売り越した。一方で、これら企業の株価に2倍で連動するレバレッジETFへ資金を移した。買い越し額の1位と2位だったSKハイニックスのレバレッジETFには1兆3581億ウォン(約1470億円)、6位と7位だったサムスン電子のレバレッジETFには5939億ウォン(約640億円)が流入した。
現物株を売ってETFを買う流れが広がり、ETFの時価総額は5月27日に500兆ウォン(約54兆円)を超えた。韓国市場に上場する1132本のETFの時価総額を合計したもので、4月15日に400兆ウォンを突破してから42日でさらに100兆ウォン増えた。ETFの実質価値を示す純資産総額も初めて500兆ウォンを上回ったとみられる。
カン・ジンギュ記者 josep@hankyung.com

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