トランプ氏「イラン提案は受け入れられない」 原油相場が再び上昇

出典
Korea Economic Daily

概要

  • イスラエルとイランの対立激化に加え、トランプ氏が提案を拒否したことで、国際 原油価格 が再び上昇基調を示した。
  • 国際指標の ブレント原油 と米国産標準油種の WTI 先物はそれぞれおよそ2.5%%上昇し、1バレル100ドル前後で取引された。
  • シティ銀行と市場専門家は、ホルムズ海峡 の再開遅延の可能性と供給減少を背景に、原油価格 の上昇と世界的な 経済危機 のリスクが高まりうると分析した。

期間別予測トレンドレポート

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ブレント原油先物は1バレル103ドル台

イスラエルも「イランとの対立は終わっていない」と警告

写真:Shutterstock
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イスラエルが「イランとの対立はまだ終わっていない」と警告し、トランプ米大統領も米国とイスラエルの戦争終結を目指すイランの提案を拒んだ。エネルギー供給の混乱への懸念が強まり、国際原油価格は5月11日に再び上昇に転じた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日、イランとの対立が「まだ終わっていない」と警告した。中東情勢の緊迫を受け、国際指標のブレント原油7月物先物はロンドン時間午後0時40分時点で2.5%高の1バレル103.89ドルを付けた。米国産標準油種のWTI6月物先物も2.5%上昇し、97.88ドルで取引された。

トランプ大統領も、米国とイスラエルの戦争終結を目指すイランの提案を拒否した。「いわゆるイランの『代表団』の回答をたった今読んだが、気に入らない。到底受け入れられない」と述べた。

ネタニヤフ首相は5月10日夜、米CBSの番組「60ミニッツ」のインタビューで「イランには、なお除去すべき核物質と濃縮ウランが残っている」と語った。あわせて「解体すべき濃縮施設があり、イランが支援する代理勢力もいる。イランが生産しようとしている弾道ミサイルもある」と主張した。

米国とイスラエルが核物質をどう除去するのかと問われると、ネタニヤフ首相は「行って取り出せばいい」と答えた。

シティ銀行のアナリストは最近のリポートで、イランと米国が合意に至らなければ原油価格は一段と上昇しうると指摘した。高水準の原油在庫、戦略石油備蓄の放出、新興国の需要鈍化、中東情勢の緊張緩和の兆しが、原油市場の緩衝材になってきたとも付け加えた。

シティ銀行は、イランがホルムズ海峡の再開時期と条件について相当の統制力を維持しており、原油価格のリスクはなお上振れ方向に傾いていると分析した。

そのうえで、双方は5月末ごろにホルムズ海峡の再開で合意するとの見通しを示した。一方で、再開が遅れたり一部再開にとどまったりして、混乱が長引く可能性も高いとみている。

スパルタ・コモディティーズの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のフェリペ・エリンク・シュールマン氏は、足元の石油市場を2020年の新型コロナウイルス禍当時になぞらえて説明した。

シュールマン氏は5月11日のCNBCのインタビューで「2020年には、需要が2019年に比べて平均で日量900万バレル減った。これは現在の供給減少量とほぼ同じ水準だ」と述べた。そのため「市場は調整され、私たちはその程度の需要減少を経験することになる」と説明した。

同氏は「問題は、需要減少がどこで起きるかだ」と指摘した。そのうえで「原油価格が1バレル200ドルまで上がらなくても、人々が消費する製品の価格ではそれに匹敵する上昇が表れるだろう」と語った。さらに「貧しい国々は人道危機に直面し、欧州は経済危機に、米国は政治危機に陥ることになる」と警鐘を鳴らした。

キム・ジョンア客員記者 kja@hankyung.com

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