イーサリアム「グラムステルダム」アップグレード、既存dAppのガス代精算に問題を招く恐れ
概要
- イーサリアム(ETH)の次期アップグレード グラムステルダム と、EIP-8037、EIP-8038 が、既存dAppの ガス代精算の仕組み に影響を及ぼす可能性があると伝えた。
- ガス代の計算方式変更により、一部dAppでは実際に支払った 手数料 と利用者への請求額が食い違う可能性があるとした。
- 特定の条件で取引が失敗した際、既存の ウォレット承認情報 が再利用され、ウォレットの制御権奪取 につながる可能性が指摘されており、点検結果はグラムステルダムの最終設計に反映される予定だと伝えた。
期間別予測トレンドレポート



イーサリアム(ETH)の次期アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」が、既存の分散型アプリケーション(dApp)のガス代精算の仕組みに影響を及ぼす恐れがあるとの懸念が出ている。
クリプトスレートが11月7日に伝えたところによると、イーサリアム財団は11月6日、開発者に対し、グラムステルダムに伴うガス代計算方式の変更が既存アプリケーションに与える影響を点検するよう求めた。
グラムステルダムには「EIP-8037」と「EIP-8038」が含まれる。両提案は、ブロックチェーンに新たにデータを保存する際のコストと、既存データにアクセスする際のコストを調整する内容だ。
問題は、このアップグレードが適用されるとガス代の計算方式が変わり、一部のdAppで実際に支払った手数料と利用者に請求する金額が食い違う可能性があることだ。例えば、利用者に代わって取引を処理するサービスでは、実際に負担した手数料より少ない、あるいは多い金額を利用者に請求する恐れがある。
特に、こうした問題はデジタル資産のセキュリティーにも影響しうる。クリプトスレートは「特定の条件で取引が失敗した場合、既存のウォレット承認情報が再び使われる可能性がある」と説明した。そのうえで、攻撃者がこれを悪用し、ウォレットの制御権を奪う可能性もあると指摘した。
これを受け、イーサリアム財団は開発者に対し、既存サービスで問題が起きる可能性があるかを確認し、プログラムの修正や更新で解決できるか報告するよう要請した。点検結果はグラムステルダムの最終設計に反映される予定だ。
一方、11月26日に予定されていたグラムステルダムの適用は延期されている。
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