概要
- バイナンスの大規模ハッキング疑惑と米国の暗号資産規制の不透明感が重なり、アルトコイン市場の弱さが深まっていると伝えた。
- イーサリアムは300万ウォン前後、XRPは1700ウォン台、ソラナは13万2000ウォン台まで下落し、時価総額上位300銘柄のうち約265銘柄が値下がりしたと報じた。
- 専門家は、米国の中間選挙前後の変動性拡大に加え、アルトコインの反発力の弱さや追加調整の可能性に言及し、慎重な投資を呼びかけた。
期間別予測トレンドレポート


ハッキング騒動で市場回復は不透明
イーサリアム、300万ウォン前後まで下落
XRPは1700ウォン台、ソラナは13万2000ウォン台
反発しても上昇の勢いは鈍い公算

世界最大の暗号資産交換所バイナンスを巡る大規模ハッキング疑惑が浮上し、アルトコイン市場の弱さが一段と深まっている。米連邦準備理事会(Fed)の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は想定ほどタカ派ではなかったが、投資家心理は戻り切っていない。市場関係者は、米中間選挙の前後に相場変動が大きくなる可能性があるとして、慎重な投資を促している。
11月3日の暗号資産業界によると、足元の市場に衝撃を与えたのは10月29日に浮上したバイナンスのハッキング疑惑だ。バイナンスのホットウォレット(インターネットに接続された財布)で大規模な資金移動が確認され、ハッキングの可能性が取り沙汰された。ブロックチェーン分析会社アーカムは、攻撃者とみられるウォレットの資産規模を約57億ドル(約9000億円)と集計した。バイナンスはこのうち約25億4000万ドル(約4010億円)を凍結したと明らかにした。実際に被害が発生したかどうかや、正確な被害額はなお調査中という。
アルトコイン市場はすでに下落基調が続いている。韓国の暗号資産交換所アップビットによると、9月初めに360万ウォン台(約42万円台)で取引されていたイーサリアムは、足元で300万ウォン前後(約35万円)まで下げた。XRPは2000ウォン台(約236円)を割り込み、1700ウォン台(約200円)まで下落した。ソラナも13万2000ウォン台(約1万5600円)で弱い値動きとなっている。直近1週間では、時価総額上位300の暗号資産のうち約265銘柄が下落した。これら銘柄の週間騰落率の単純平均はマイナス9.2%だった。
アルトコインの反発力はビットコインより弱いとの見方もある。グローバル暗号資産交換所ビットフィネックスは週間リポートで、市場が持ち直してもまずビットコインが上昇し、アルトコインは遅れて追随する可能性が高いと分析した。逆に相場が再び下落すれば、アルトコインの下落率はビットコインの2倍に達する可能性があるとみている。
マクロ経済環境も重荷だ。Fedが追加利上げの可能性を強く示唆しなかったため、最近のFOMCの結果は予想ほどタカ派ではなかったと受け止められた。ただ、国際原油相場の上昇と物価負担が続いており、アルトコイン投資の心理を立て直すには力不足だったとの指摘がある。
米国の暗号資産規制を巡る不透明感も市場の重しとなっている。暗号資産の市場構造法案であるクラリティ法の上院審議が遅れるなか、米財務省や証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)は制度整備を続けている。これに米中間選挙前後の政策不透明感と株式市場の変動性が重なり、短期的な相場の方向を左右する変数として意識されている。
追加調整の可能性を警戒する声もある。暗号資産アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は、Fedは金利を据え置いたが、足元では生産者物価指数が予想を上回ったうえ、原油高で物価が再び上振れする可能性があると指摘した。そのうえで、ビットコインが反発しても10〜12月期に再び安値を試す余地が残っていると分析した。
カン・ミンスン ブルーミングビット(Bloomingbit)記者
Bloomingbit Newsroom
news@bloomingbit.ioFor news reports, news@bloomingbit.io