バイナンス流出の背後に北朝鮮か Bybitハッキングと類似の手口
概要
- TRMラブズやチェイナリシスなどの分析会社は、バイナンスの大規模ハッキングの背後に北朝鮮のハッキング組織 トレイダートレイター がいると指摘した。
- 今回のハッキングでは、トルネードキャッシュを通じた資金移動や、Bybit、ケルプダオ(KelpDAO) へのハッキングと似た手口が確認されたという。
- バイナンスのエンジニアのノートパソコンへの侵入を足がかりに内部サービスへアクセスし、無断出金を実行したとされる。被害額は約 63億6000万ドル(約1兆40億円)と推計されている。
期間別予測トレンドレポート



世界最大のデジタル資産取引所バイナンスで起きた大規模ハッキングを巡り、北朝鮮のハッキング組織が背後にいるとの見方が浮上している。
10月30日にCNNが報じた。ブロックチェーン分析会社TRMラブズ(TRM Labs)は、オンチェーンとオフチェーンの情報を分析した結果、今回のバイナンスへの攻撃に北朝鮮のハッキング組織が関与したと判断した。
TRMラブズは、攻撃に先立ってトルネードキャッシュを通じた少額資金の移動が確認されたほか、事前に確保した署名を使って短時間で資産を奪うなど、過去の北朝鮮関連のハッキング事件と共通する特徴があったと説明した。
さらに、こうした攻撃手法は2025年2月に発生したBybitへのハッキングや、2026年4月のケルプダオ(KelpDAO)へのハッキングでも確認されたと指摘した。オンチェーンとオフチェーンの情報を総合的に分析した結果、北朝鮮のハッキング組織「トレイダートレイター(TraderTraitor)」の犯行だと高い確信を持っていると付け加えた。
ほかの分析会社も同様の結論を示している。シンガポールのパングリン・インテリジェンスは、今回のハッキングに関連するオンチェーン取引の履歴を、過去に北朝鮮のハッキング組織が関与した事件と比較した結果、北朝鮮の犯行である可能性が高いと分析した。
チェイナリシス(Chainalysis)も、北朝鮮が今回の攻撃の背後にいる可能性が高いとした。現在、流出資金がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など複数のブロックチェーンを通じて移動する状況を追跡している。
今回のハッキングは、バイナンスのエンジニアのノートパソコンが攻撃を受けたことで発生したとみられる。ハッカーはこのエンジニアを侵害した後、内部サービスにアクセスし、無断の出金取引を実行したとされる。
被害額は現時点で約63億6000万ドル(約1兆40億円)に上ると推計されている。
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