概要
- ビットコイン(BTC)は、米国投資家の買いの鈍化と現物需要の減少を背景に、10月として2年連続で下落する可能性がある。
- クリプトクアントは、ビットコインの10月リターンがマイナス4.2%と、2020年以降の平均18.1%を大きく下回り、短期投資家のプレミアム縮小で下落吸収余地が細ったと分析した。
- クリプトクアントは、7万3000〜7万7600ドルを主要な下値支持帯として示し、FOMCの金利決定と米国中間選挙が今後の値動きの主な変数になると指摘した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)は、米国投資家の買いの鈍化と現物需要の減少を背景に、10月として2年連続で下落する可能性が出てきた。
オンチェーン分析会社クリプトクアントの10月27日付リポートによると、ビットコインは9月末の8万3567ドル(約1320万円)から、10月25日には8万51ドル(約1260万円)に下落した。10月の騰落率はマイナス4.2%と、2020年以降の10月平均リターン18.1%を大きく下回った。
ビットコインは2020年から2024年まで毎年10月に上昇したが、2025年は3.8%下落し、この連続上昇は途切れた。今年も足元の流れが続けば、2年連続の10月安となり、2020年以降で最も低調な10月になる公算が大きい。
需要指標も弱含んでいる。ビットコインの現物需要は10月14日以降、日次ベースでマイナスが続いた。10月25日時点の直近30日間の累積需要は約7万6000BTC減少した。米国投資家の買いの強さを示すコインベース・プレミアムも10月を通じてマイナス圏にとどまった。10月24日にはマイナス0.146まで低下し、6月末以来の低水準を付けた。
短期投資家の収益余地も縮小した。保有期間1〜3カ月の投資家について、実現価格に対する市場価格のプレミアムは9月22日の33.4%から10月26日には8.1%まで縮小した。クリプトクアントは、価格下落を吸収できる緩衝余地がかなり失われたと分析した。
もっとも、上昇基調が完全に崩れたわけではない。クリプトクアントの強気スコア指数(Bull Score Index)は90から60に低下したが、10指標のうち6指標はなお強気シグナルを示している。同指数が50を下回れば、市場局面の転換シグナルと解釈される。
今後の主な下値支持帯としては、7万3000〜7万7600ドル(約1150万〜1230万円)が挙がった。365日移動平均線は7万7585ドル、短期投資家の実現価格は7万4041ドル、200日移動平均線は7万3028ドルの水準にある。クリプトクアントは、10月28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利決定と、11月3日の米国中間選挙が今後の値動きを左右する主な変数になると指摘した。