トランプ系スーパーPAC、中間選挙支援に2億7700万ドル投入 共和党が資金力で優位
概要
- トランプ大統領と連携するスーパーPAC マガ(MAGA)Inc. が、共和党の上院・下院候補の支援に 2億7700万ドル を支出したと伝えた。
- 共和党およびトランプ氏関連のスーパーPAC3団体の総調達額は 21億ドル と、民主党側の 13億ドル を大きく上回った。
- トランプ大統領は、共和党の中間選挙勝利に向け 4億ドル超 を支出すると明らかにし、すでに 3億ドル を使ったと述べた。
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ドナルド・トランプ米大統領を支援するスーパーPAC(特別政治活動委員会)が、11月の中間選挙を前に共和党候補の支援へ2億7700万ドル(約438億円)を投じた。
ブルームバーグが10月21日に報じたところによると、トランプ大統領と連携するスーパーPAC「マガ(MAGA)Inc.」は、9月上旬から10月14日までの間に、共和党の上院・下院候補を支援するため総額2億7700万ドルを支出した。同期間には2500万ドル(約40億円)の政治資金も追加で集めた。
米連邦選挙委員会(FEC)に提出された資料によると、マガは共和党候補の支援に3380万ドル(約53億円)を直接充てた。関連するスーパーPAC「ノー・ゴーイング・バックPAC」と「セーフティー・アンド・アフォーダビリティPAC」には2億2500万ドル(約356億円)を拠出した。両団体が共和党候補の支援に使った金額は計2億800万ドル(約329億円)に達した。
マガは、トランプ大統領の再選勝利から2日後の発足以来、累計4億4900万ドル(約710億円)を集めた。主な献金者には、カジノ王のスティーブ・ウィン、ブラックストーン(Blackstone)の共同創業者スティーブン・シュワルツマン、富豪のダイアン・ヘンドリックスらが含まれる。共和党とトランプ氏、共和党議会指導部に関連するスーパーPAC3団体の総調達額は21億ドル(約3320億円)となり、民主党側の13億ドル(約2060億円)を大きく上回った。ただ、民主党の下院多数派確保を支援するハウス・マジョリティPACは、なお9月の資金調達実績を提出していない。
選挙区別では、上院選の8選挙区にそれぞれ少なくとも100万ドル(約1億5800万円)が投じられた。民主党のジェームズ・タラリコ・テキサス州下院議員と、共和党のケン・パクストン・テキサス州司法長官が争うテキサス州の上院選には、最多の3600万ドル(約57億円)が使われた。下院では少なくとも33選挙区に各100万ドル以上が投入され、フロリダ州第25選挙区には790万ドル(約12億円)が集中した。
もっとも、共和党が資金面で優位でも選挙戦の先行きは楽観できない。生活費負担の高まりに対する有権者の不満が強まり、トランプ大統領の支持率が弱まっているためだ。民主党は、共和党が僅差で握る下院を奪還するうえで有利な位置にある。上院でも一部の共和党地盤で競争が激しくなっており、多数党の座を取り戻す可能性が取り沙汰されている。
トランプ大統領は10月20日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、共和党の中間選挙勝利に向け4億ドル(約633億円)超を支出する考えを明らかにした。すでに3億ドル(約475億円)を使ったとも主張した。これに先立ち、マガは今年6月末まで、集めた資金の0.6%だけを候補支援に振り向けており、資金活用のあり方を巡って共和党内で懸念を招いていた。