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申鉉松・韓国銀行総裁「海外クリプトカード、規制回避を懸念 綿密に監視」
概要
- 申鉉松・韓国銀行総裁は、海外 クリプトカード を通じた金融規制の回避や利用者保護の問題を綿密に点検する考えを示した。
- 海外 クリプトカード はドル建て ステーブルコイン を基盤とし、高い手数料や複数のリスクを伴ううえ、国内当局が取引実態を把握するにも限界があるとの指摘が上がった。
- 国会の国政監査で、海外 クリプトカード が関税回避の手段として悪用される可能性や、発行会社の破綻・ハッキング時に国内利用者の保護が脆弱だとの懸念が示され、申総裁は関係機関と緊密に協議すると明らかにした。
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申鉉松(シン・ヒョンソン)韓国銀行総裁は、海外のクリプトカードを通じた金融規制の回避や利用者保護の問題について、綿密に点検していく考えを示した。
10月12日に国会で開かれた国政監査で、金南俊(キム・ナムジュン)「共に民主党」議員が海外クリプトカードによる規制逃れの可能性をただしたのに対し、申総裁は「さまざまな規制回避の余地がある。特にクリプトカードの主体はすべて海外にあり、主にドル建てのステーブルコインを基盤としているため、さまざまなリスクがある」と述べた。
クリプトカードは、ビットコイン(BTC)などの暗号資産を決済に使えるようにするカードを指す。利用者が暗号資産で支払うと、仲介業者がこれを法定通貨に交換し、加盟店に支払う仕組みだ。申総裁は、この過程で追加の仲介段階が発生し、一般的な決済手段に比べて手数料も相当高いと把握していると説明した。
この日の国政監査では、海外クリプトカードの利用が増える一方で、国内当局による取引実態の把握には限界があるとの指摘も上がった。金議員は、利用者が資産を海外の暗号資産取引所に移した後にクリプトカードで決済した場合、既存の決済統計や資本移動統計に当該取引が十分に反映されないおそれがあると懸念を示した。
特に、海外で高額商品などを購入する過程で、クリプトカードが関税回避の手段として使われる可能性も取り沙汰された。金議員は、インターネット上でクリプトカードの割引特典とあわせ、関税を避ける方法が共有されていると指摘した。加えて、海外のカード発行会社の破綻や口座凍結、ハッキングなどの問題が起きた場合、国内利用者が適切な保護を受けにくい点も課題として挙げた。
これに対し申総裁は「引き続き綿密にモニタリングし、情報の改善とあわせて関係機関と緊密に協議していく」と語った。海外事業者が発行したクリプトカードの取引実態と関連リスクを点検し、関係機関と対応策を協議する考えを示した。