サム・アルトマン氏「AIの恩恵のため一定のリスク受容が必要」 幅広いアクセス確保訴え
概要
- サム・アルトマン氏は、人工知能(AI)がもたらす恩恵のためには、一定水準のリスクを受け入れる必要があると述べた。
- アルトマン氏は、強力で危険なAIを少数が統制するのは受け入れられない折衷案だとし、AIのアクセス制限に反対する考えを示した。
- ドナルド・トランプ米大統領は、新たなAI規制が米企業の中国との競争を難しくしかねないとして、追加規制の導入に否定的な姿勢を示した。
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オープンAI(OpenAI)のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)がもたらす恩恵を踏まえれば、一定水準のリスクは受け入れる必要があると主張した。技術への幅広いアクセスを確保する必要があるとの考えも示した。
ロイター通信が10月4日に報じたところによると、アルトマンCEOはポリティコの技術専門ニュースレター「ディコーデッド(Decoded)」のインタビューで、「この技術の恩恵と、人々がそれを活用する権利のためには、世界は一定の悪い出来事が起きることを受け入れなければならないと考えている」と語った。
同氏は、AI規制を巡ってオープンAIと競合のアンソロピック(Anthropic)の間に根本的な見解の違いがあると説明した。強力で危険なAIを少数の研究機関が統制し、恩恵を配分するという発想については「まったく受け入れられない折衷案だ」と評した。
さらに、AIを使ったハッキングや詐欺、技術の悪用を完全に防ぐためにアクセスを制限する案にも反対した。人々がAIを活用して生み出す前向きな結果は、否定的な結果を「何桁も上回る規模になる」と強調した。
アルトマンCEOの発言は、AI技術の進歩の速さと高度化したシステムがもたらすリスクを巡る業界内の論争が強まるなかで出た。アンソロピックのダリオ・アモデイCEOは9月、AIの最先端技術の発展速度を抑える必要があるとの趣旨の主張を打ち出していた。アルトマン氏も当時、この立場に公に同意を示していた。
アンソロピックは、高度化したAIモデルが開発者の意図とは異なる行動を取る可能性があると警鐘を鳴らしてきた。システム停止に抵抗したり、情報を隠したり操作したりする、いわゆる「自己保存行動」が現れ得るという。
一方、ドナルド・トランプ米大統領は、新たなAI規制が米企業の中国との競争を難しくする可能性があるとして、追加規制の導入にはおおむね否定的な姿勢を示してきた。既存の法執行機関と現行制度で関連リスクには対応できるとの立場だ。