ベッセント米財務長官「米国債利回り急騰は世界的要因」 10年債、2007年以来の高水準
概要
- 米 10年物国債利回り が5%を超え、2007年以来の高水準に急騰した。
- 市場では、国際原油価格の上昇、利上げ観測、人工知能(AI)投資の拡大、米国の財政状況への懸念 が国債利回り上昇の要因として挙がっている。
- 米財務省が 長期国債の買い戻し 規模を拡大した後も利回りの上昇基調は続いており、市場は9月16日の Fedの政策金利判断 で利上げの可能性に注目している。
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スコット・ベッセント米財務長官は、足元の米国債利回りの急騰について、主因は世界的な要因にあるとの認識を示した。
ロイターによると、ベッセント長官は9月15日(現地時間)、米下院金融サービス委員会の公聴会に出席する前、記者団に対し最近の国債利回り上昇について「世界的な問題のためだ」と語った。
9月15日の米10年物国債利回りは5%を上回り、2007年以来の高水準に上昇した。米国だけでなく主要国の国債利回りもそろって上がっており、世界の債券市場では売り圧力が続いている。
市場では、中東での原油供給の混乱を受けた国際原油価格の上昇に加え、米連邦準備理事会(Fed)による利上げ観測が国債利回りを押し上げているとみられている。人工知能(AI)投資の拡大に伴う巨額の資金需要や、米国の財政状況への懸念も債券市場の重荷になっている。
ベッセント長官は公聴会で、米国の財政赤字の問題も長期国債利回りの上昇に影響していると認めた。10年物国債利回りの上昇は複数の要因に加え、「財政赤字を解決する必要性」を反映していると説明した。
米財務省が最近、長期国債の買い戻し規模を2倍に拡大した後も、利回りの上昇基調は続いている。ただ、ベッセント長官は、買い戻しを実施していなければ国債利回りはさらに大幅に上昇していた可能性があるとして、政策効果を強調した。
長官は「そうでなかった場合にどうなっていたかという反実仮想を考える必要がある」と述べたうえで、買い戻し後には「過去20年で最も成功した2回の国債入札が実施された」と指摘した。さらに、トランプ政権発足後の米国債市場は、先進国の中で最も良好な成績を示したと主張した。
市場の関心は、9月16日に予定されるFedの政策金利判断にも集まっている。足元では原油高とインフレ圧力が続いており、市場関係者はFedが2023年7月以来初めて政策金利を引き上げる可能性が高いとみている。