オープンシー、ソラナNFT取引を正式導入 4年ぶり対応拡大
期間別予測トレンドレポート



世界的な非代替性トークン(NFT)マーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)が、ソラナ(SOL)基盤のNFT取引の取り扱いを始めた。マルチチェーン戦略を広げる一環だ。
ザ・ブロックが8月31日に伝えた。オープンシーはソラナのブロックチェーン上で発行されたNFTについて、自社プラットフォームでの購入、販売、取引に対応した。これにより、クレイノサウルズ(Claynosaurz)、マッド・ラッズ(Mad Lads)、ボードッグス(BoDoggos)、コレクター・クリプト(Collector Crypt)、フィジタルズ(Phygitals)といった主要なソラナNFTコレクションをオープンシー上で売買できるようになった。
オープンシーがソラナNFTを扱うのは初めてではない。2022年4月にはベータ版としてソラナNFTを導入したが、対応は165コレクションにとどまり、利用者の獲得にも苦戦した。当時のソラナNFT取引高の大半はマジックエデン(Magic Eden)とテンソル(Tensor)が占めていた。
その後、ソラナは2025年4月にオープンシーの次世代プラットフォーム「OS2」で再び対応対象となった。ただ、この時点では代替性トークンの取引に限られていた。オープンシーは当時、将来的にNFT取引まで対応範囲を広げる考えを示していた。ソラナの独自トークンであるSOLは2025年から、他のブロックチェーン上のNFTを購入する決済手段としても利用できるようになっていた。
オープンシーは「OS2は当初からマルチチェーン対応のプラットフォームとして新たに構築した」と説明した。まずソラナトークンの対応を始め、今回はNFTまで対象を広げたという。足元ではソラナNFTを活用した収集品プラットフォームが増えており、対応の必要性も高まっていたと付け加えた。
ソラナは、オープンシーが過去のベータ版サービスを終了して以降、NFT取引に対応した初の非EVM系ブロックチェーンとなった。現在オープンシーが対応するイーサリアム、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム、アバランチ、ベース、モナド、セイ、ベラチェーンの大半は、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を持つ。
今回の対応拡大は、NFT市場が過去のピークから大きく縮小した局面で実施された。ザ・ブロックのデータによると、2021年から2022年にかけて月間のNFTマーケットプレイス取引高は数十億ドル規模だったが、足元では数億ドル水準に減った。
市場低迷の長期化に伴い、関連サービスの撤退も続いている。バイナンス(Binance)は6月に中央集権型NFTサービスを終了した。ニフティゲートウェイ(Nifty Gateway)、クラーケンNFT(Kraken NFT)、X2Y2もここ数年でサービスを停止した。ザ・ブロック・リサーチは2026年のNFT市場見通しで、マーケットプレイス取引高の減少傾向が続くと予想した。