金、1オンス4600ドル台で一服 ジャクソンホール前にFRBの金利経路に注目
概要
- 金現物価格は1オンス当たり4619.54ドル(約73万6000円)で推移し、8月に入って14%上昇した水準にあると伝えた。
- 米財務省による長期国債の買い戻し拡大と通貨価値希薄化取引(debasement trade)の再浮上を受け、金関連ETFには28トン超の資金が流入したと伝えた。
- 市場では、ケビン・ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を通じて、今後の金利経路と高インフレに対するFRBの判断を見極めようとしている。
期間別予測トレンドレポート



金相場は1オンス4600ドルを上回る水準で推移している。市場の関心は、今週開くジャクソンホール会議で示される米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の方向性に向かっている。
8月26日、ブルームバーグによると、金現物価格はシンガポール時間午前7時38分時点で前日比0.6%高の1オンス4619.54ドル(約73万6000円)を付けた。上昇率は一時0.7%まで広がった。
金は前日、米物価がFRBの目標をなお大きく上回ったことを受け、5営業日続いた上昇を終えた。インフレ圧力が続けばFRBが政策金利を引き上げるとの見方が強まり、ドルは2週間ぶりの大幅高となり、米国債利回りも上昇した。
もっとも、金価格は8月に入って約14%上昇している。米財務省が先週、長期国債の買い戻し拡大に動いたことで、米財政負担への懸念やドルの価値下落を意識した「通貨価値希薄化取引(debasement trade)」が改めて材料視された。
投資資金も金市場に流入している。足元の金価格は主要なトレンド指標とされる200日移動平均を上回った。ブルームバーグが追跡する金現物連動型の上場投資信託(ETF)には、先週28トン超の金が流入した。1月以来の大きさだ。
市場は8月28日のケビン・ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を注視している。就任後初めて同会議で主要講演に臨むだけに、高インフレに対するFRBの判断や今後の金利経路に関する手掛かりが示されるかが焦点となっている。
このほか、銀価格は1.3%高の1オンス68.99ドル(約1万1000円)だった。プラチナとパラジウムもそろって上昇した。ブルームバーグ・ドル現物指数は前日に0.2%上昇した後、この日は0.1%下落した。