期間別予測トレンドレポート



エヌビディア(NVIDIA)は2028年度の売上高が約70%増えるとの見通しを示し、人工知能(AI)投資熱が鈍化するとの市場の懸念を打ち消した。
ブルームバーグが8月26日に報じたところによると、コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は第2四半期決算発表後のカンファレンスコールで、2028年度の売上高が約70%成長するとの予想を示した。ブルームバーグ集計の市場予想は約45%で、会社見通しはこれを大きく上回る。クレスCFOは、供給能力に余裕があれば成長ペースはさらに速かったと説明したうえで、顧客企業の見通しを踏まえると来年は成長が一段と加速する可能性があると付け加えた。
業績も市場予想を上回った。7月26日に終了した第2四半期の売上高は962億ドル(約15兆3000億円)と前年同期の2倍超に増え、市場予想の925億ドル(約14兆7000億円)を上回った。調整後の1株利益(EPS)は2.22ドルで、予想の2.09ドルを超えた。主力のデータセンター部門の売上高も890億ドル(約14兆2000億円)となり、市場予想の858億ドル(約13兆7000億円)を上回った。
エヌビディアは今四半期の売上高を1080億ドル(約17兆2000億円)プラスマイナス2%と見込む。市場予想の1052億ドル(約16兆8000億円)を上回る水準だ。売上総利益率は約74%を見込む。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、AIインフラの構築が全速力で進んでいると強調し、最新のAIチップ製品群「ベラ・ルービン(Vera Rubin)」が本格生産段階に入ったと明らかにした。
足元の市場では、大規模なAI投資が持続可能かを巡る懸念が出ていた。とりわけ、エヌビディアがAI企業と相次いで投資契約を結んでいることから、循環的な資金調達が人為的な需要を生む可能性も指摘されていた。これに対しエヌビディアは、AI導入の拡大が自社製品への追加需要を生むとの立場を示している。
もっとも、メモリー半導体の供給不足と、自社AIチップの開発を進める巨大テック企業の動きは変動要因だ。AI演算に必要なメモリー需要の急増で価格は上昇しており、エヌビディアもコスト増を反映して一部製品を値上げしている。主要顧客による自社チップ開発の拡大も、長期的な競争要因となる。
エヌビディア株は決算発表後の時間外取引で4%超上昇した。