【分析】ビットコイン、短期保有者の取得単価を回復 投げ売り局面を脱却
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)が短期保有者の平均取得単価を回復し、投げ売り局面を抜けて転換段階に入ったとの分析が示された。
8月24日、クリプトクアントの寄稿者クレイジーブロック(Crazzyblockk)は、ビットコインが5営業日で6万ドル台前半から約7万7000ドル(約1220万円)まで上昇し、短期保有者の実現価格(STH Realized Price)である6万7000〜6万9000ドル(約1060万〜1100万円)を回復したと明らかにした。ビットコインは7月を通してこの価格帯を下回り、最近の買い手の相当数が含み損を抱えていたが、8月19〜20日にこれを上抜けた。5月以降で初めて、市場の流れに変化が表れたという。
長期保有者の売りの動きも大きくなかった。6月にビットコイン価格が約5万9700ドル(約949万円)まで下落する間も、長期保有者の実現価格(LTH Realized Price)は約4万9200ドル(約782万円)水準を維持した。クレイジーブロックは、同じサイクル局面の過去事例と比べて長期保有者の実現価格の下落幅は小さかったと指摘した。構造的な長期保有者による大規模な売却は起きていないと分析している。
足元のビットコインは、トゥルー・マーケット平均価格(True Market Mean Price)である約7万6500ドル(約1220万円)近辺まで上昇した。上値には約8万3800ドル(約1330万円)のアクティブ実現価格(Active Realized Price)が控える。短期保有者ベースのプラス0.5標準偏差の価格帯も約8万3000ドル(約1320万円)にある。ここを上抜ければ、まだ試されていないプラス1標準偏差の約9万8000ドル(約1560万円)が次の主要価格帯として意識される。
もっとも、今回の反発がそのまま本格的な強気相場への転換を意味するわけではない。長期の価格調整後に表れる初期の急騰は、現物の継続的な買いよりもレバレッジの清算やショートカバーの影響を強く受けやすいためだ。この過程で短期保有者の利益確定売りも重なれば、当面は高い価格変動が続く可能性がある。
今後の焦点は、短期保有者の実現価格である6万7000〜6万9000ドルが再び下値支持線として機能するかどうかだ。クレイジーブロックは、この価格帯を再度試しても支持力を保ち、その後は約10万4800ドル(約1670万円)に形成された1年保有者の実現価格まで回復してこそ、構造的なトレンド転換を確認できるとみる。「ビットコインは投げ売り局面を脱し、変動性の高い転換段階に入った」と同氏は述べたうえで、「一段高の可能性はあるが、平たんな道のりにはならない」との見通しを示した。