期間別予測トレンドレポート



米民主党の上院議員4人が、ケビン・ウォーシュ連邦準備理事会(FRB)議長に対し、就任後にドナルド・トランプ大統領と交わした対話の内容を公表するよう求めたことが分かった。
ブルームバーグが8月19日に報じた。クリス・バン・ホーレン、ジャック・リード、アンジェラ・オルソブルックス、エリザベス・ウォーレンの4議員はウォーシュ議長に書簡を送り、5月の就任以降にトランプ大統領と交わしたすべての対話の記録を開示するよう促した。
今回の要求は、トランプ大統領がウォーシュ議長の就任後に複数回電話していたことが明らかになったのを受けたものだ。ブルームバーグは8月上旬、複数の関係者の話として、両氏がウォーシュ議長の経済見通しや見解を巡って何度も意見を交わしたと報じた。ただ、通話でトランプ大統領が特定の金融政策を直接求めたわけではないという。
民主党議員らは、金融政策への信認を維持するには、FRBとホワイトハウスの意思疎通を透明に示す必要があると訴えた。書簡では「FRBがホワイトハウスから独立していることを示すため、こうした議論を透明に開示することが重要だ」としたうえで、「これはウォーシュ議長自身が守ると表明してきた原則でもある」と強調した。
特に、ウォーシュ議長の就任後最初の1カ月に公表された日程には、議員やホワイトハウス関係者、民間エコノミストらとの通話や会合は記載されていた一方、トランプ大統領との接触は含まれていなかった。
議員らは「独立機関の長として、FRBは大統領との対話について透明であるべきだ。歴代議長もこの点を認めてきた」と指摘した。
今回の論争は、トランプ大統領がFRBに利下げ要求を続けるなかで浮上した。ホワイトハウスは8月、リサ・クックFRB理事の解任を試みる動きも再開した。
トランプ大統領とウォーシュ議長の接触が明るみに出たことで、今後のFRBの金融政策決定を巡り、中央銀行の独立性を巡る政治論争が一段と激しくなる可能性がある。