国際原油が4営業日続伸、WTIは85ドル突破 米・イラン交渉停滞で
概要
- 国際原油価格が4営業日続伸し、WTIは1バレル85ドルを上回った。
- 米国とイランの戦争長期化に加え、ホルムズ海峡を巡る不透明感と米国の原油在庫減少が原油高を支えている。
- ディーゼルなど石油製品の価格が急速に上昇しており、エネルギー起因のインフレ圧力が強まる可能性が大きくなっている。
期間別予測トレンドレポート



米国とイランの戦争が6カ月近く続くなか、両国の交渉に進展が見られず、国際原油価格は4営業日連続で上昇した。
8月18日、ブルームバーグによると、米国産標準油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は1バレル85ドル(約1万3500円)を上回った。WTIはそれまでの3営業日で4.5%上昇した。北海ブレントも1バレル91ドル(約1万4500円)を超えた。
トランプ米大統領が、イランと現在は交渉していないと明らかにしたことで、戦争が短期間で収束するとの期待は後退した。米国とイランは2月末に中東で戦争が始まって以降、およそ6カ月にわたって衝突を続けている。
とりわけ、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡る不透明感がくすぶっている。米国とイランは海峡の管理方式を巡る隔たりを埋められていない。ペルシャ湾の産油国と世界市場を結ぶホルムズ海峡では、船舶の通航量もなお制限された状態が続く。
米国の原油在庫の減少も原油高を支えた。米石油協会(API)によると、全米の原油在庫は小幅に減少した。主要な原油貯蔵拠点があるオクラホマ州クッシングの在庫も減った。ディーゼルなどを含む中間留分在庫も減少したと推定された。米政府の公式な原油在庫統計は8月18日に公表される予定だ。
国際原油価格は、2月末に中東で戦争が始まって以降、急ピッチで上昇している。ロシアとウクライナの戦争を巡って製油施設を標的とした攻撃が続いていることも、世界のエネルギー供給を圧迫している。
足元では、原油よりも石油製品の上昇が目立つ。ディーゼル価格などが急速に上昇しており、エネルギー起因のインフレ圧力が強まる可能性が大きくなっている。
shlee@bloomingbit.ioこんにちは、bloomingbit記者です。