トランプ氏「ホルムズ海峡、8月4日までに再開を期待」 国際原油は横ばい圏
概要
- 国際原油は、ドナルド・トランプ大統領が ホルムズ海峡 の正常化に期待を示すなか、前日の急落後は 横ばい圏 で推移した。
- 市場では中東の 緊張 が当面続くとみられ、緊張緩和と再びの高まりが繰り返される可能性がある。
- サウジアラビア の7月の 原油輸出 が減少し、ロシアの原油供給網 も変数として浮上するなど、エネルギー 供給 を巡る不確実性が強まった。
期間別予測トレンドレポート


本文中のウォン建て金額はない。

国際原油相場は、ドナルド・トランプ米大統領がホルムズ海峡の正常化に期待を示すなか、前日に急落した後は横ばい圏で推移した。
ブルームバーグによると、8月3日の米原油先物指標WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は1バレル80ドル(約1万2600円)近辺で取引された。前日に5%超下落した北海ブレント先物は、1バレル84ドル(約1万3200円)前後で引けた。
トランプ大統領は前日、ホワイトハウスで記者団に「ホルムズ海峡が文字通り明日までに再び開放されることを期待している」と語った。
イランに対しては「良い合意に署名できる最後の機会だ」と述べたうえで、「斬首(decapitation)に踏み切る前に最後の機会を与えたい」と警告した。ただ、どのような交渉を意味するのか、交渉相手が誰なのかは具体的に示さなかった。
一方、イランは米国との直接交渉は進めていないと否定した。その半面、オマーンやホルムズ海峡を通過する船舶の運航正常化に向けた協議は進展していると明らかにした。イラン最高指導者顧問のモフセン・レザイ氏は国営テレビを通じ、「まず米国が行動を改めるべきだ」と主張した。
市場では中東情勢の緊張が当面続くとの見方が強い。ニューヨーク大グローバル問題センターのキャロリン・キセイン副学長は「原油輸送が可能な経路が残る限り、緊張緩和と再緊迫化は繰り返されうる」と指摘した。そのうえで「イランは全面的な戦線拡大を望んでいないが、緊張は維持しようとするだろう。市場が安定を取り戻せば、追加攻撃が続く可能性がある」と分析した。
ホルムズ海峡を通る原油と液化天然ガス(LNG)の輸送量は、なお大幅に落ち込んでいる。一方、紅海沿岸のサウジアラビア西部ヤンブー港では、フーシ派の脅威が高まって以降で最も活発な船舶の往来が確認された。
もっとも、サウジアラビアの7月の原油輸出は減少した。ブルームバーグが集計したタンカー運航データによると、7月の原油輸出は日量平均419万バレルと、前月比で46万バレル減った。
ロシアの原油供給網も新たな変数として浮上している。ウクライナは7月、ロシアの製油施設やタンカー、主要パイプラインなどエネルギーインフラを少なくとも30回攻撃した。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降では、月間で2番目に多い攻撃回数となった。