国際原油6%急落 米の対イラン空爆停止で緊張緩和期待
概要
- 米国の対イラン空爆停止を受けて中東での供給混乱懸念が和らぎ、ブレント原油は約6%下落し、1バレル=91ドル近辺まで下げた。
- 国際原油価格は、米国とイランの衝突がホルムズ海峡を越えて紅海に広がったことで7月に入って約30%上昇し、先週にはブレント原油が1バレル=100ドルを上回った。
- 市場の関心は、米国の空爆停止後のドナルド・トランプ米大統領の次の対応と、紅海での供給混乱の有無に集まっている。
期間別予測トレンドレポート



国際原油価格が急落した。米国が対イラン空爆を停止し、中東での供給混乱への懸念が和らいだためだ。
ブルームバーグによると、ブレント原油は7月26日に約6%下落し、1バレル=91ドル近辺まで下げた。米国産標準油種のWTIは1バレル=84ドルを下回って推移し、欧州の天然ガス価格も取引時間中に一時7.8%下落した。
米国は13日間続けたイラン空爆を7月24日夜以降停止した。これを受けて中東の軍事的緊張が和らぐとの期待が広がり、原油相場を押し下げた。イラン軍も、米国の空爆停止後に報復攻撃をやめたと明らかにした。
もっとも、中東情勢の緊張が完全に解消したわけではない。イランの支援を受けるイエメンのフーシ派は7月25日、サウジアラビアの紅海沿岸にあるジザンとヤンブーのサウジアラムコ関連施設を攻撃したと主張した。サウジ政府とアラムコは、この主張を直ちに確認していない。
とりわけヤンブーは、サウジ東西パイプラインの西側終着点にあたる。ホルムズ海峡を通る原油輸送が事実上滞った後は、サウジの主要な原油輸出拠点として使われている。ジザンにもアラムコの製油施設と輸出ターミナルがある。
国際原油価格は、米国とイランの衝突がホルムズ海峡を越えて紅海にまで広がったことで、7月に入って約30%上昇した。ブレント原油は先週、一時1バレル=100ドルを上回った。
米国がひとまず空爆を止めたことで、市場の関心はドナルド・トランプ米大統領の次の対応と、紅海で供給混乱が起きるかどうかに移っている。
shlee@bloomingbit.ioこんにちは、bloomingbit記者です。