OUSD、サークルの収益モデル揺るがす可能性 コインシェアーズ分析
期間別予測トレンドレポート



米大手銀行を軸に進むステーブルコイン「オープンUSD(OUSD)」のプロジェクトが、サークルの収益構造を揺るがす可能性がある。コインシェアーズがこうした分析を示した。
コインデスクが7月15日に報じた。コインシェアーズはリポートで、OUSDがサークルの中核的な収益モデルに直接影響を及ぼし得ると指摘した。
コインシェアーズのルーク・ノーラン氏は、OUSDについて、準備金の運用収益を発行体が独占する従来の仕組みではなく、参加企業に分配する方式を採ると説明した。そのうえで、OUSDが成功すれば、実際にステーブルコインを使う企業にとってより魅力的な経済性とガバナンスを提供し、ステーブルコインの主流決済市場への普及を早める可能性があると述べた。
OUSDは、ブラックロック(BlackRock)、コインベース(Coinbase)、マスターカード(Mastercard)、ストライプ(Stripe)、ビザ(Visa)など140社余りが参加するコンソーシアム「オープン・スタンダード(Open Standard)」が開発を進めるドル建てステーブルコインだ。2026年下期の投入が見込まれている。
ノーラン氏は、OUSDの存在がサークルとコインベースの契約にも影響する可能性があるとみる。両社は8月18日に収益配分契約を更新する予定だ。同氏は、コインベースが現在、USDC準備金の運用収益の約半分を受け取っているとされると説明した。OUSDが代替手段として定着すれば、コインベースの発言権が強まる可能性があるという。
もっとも、同氏はサークルを巡る市場の懸念はやや過大だとみている。OUSDはまだ公開されておらず、準備資産の運用方式や手数料体系などの重要事項も明らかになっていないためだ。一方でUSDCは、高い流動性に加え、取引所や分散型金融(DeFi)、決済サービス全般で築いたネットワークを強みとして維持していると付け加えた。
一方、テザー(USDT)は比較的OUSDの影響を受けにくいとの見方を示した。ノーラン氏は、テザーが新興国とオフショアのドル流動性市場で独自の地位を確立しており、OUSDが短期間で脅威になるのは容易ではないと語った。
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