キ・ヨンジュ氏「ストラテジーのビットコイン買いは価格上昇より流動性吸収」
期間別予測トレンドレポート



クリプトクアント(CryptoQuant)のキ・ヨンジュ代表は、ストラテジー(Strategy)のビットコイン(BTC)購入戦略について、価格上昇の触媒というより市場の流動性を吸収する効果が大きいとの見方を示した。
キ氏は6月24日、自身のXで「現在のストラテジーのビットコイン買いは、価格を押し上げる触媒というより流動性のシンク(liquidity sink)に近い」と投稿し、ビットコインの買い付けをいったん止めて現金準備を立て直す必要があると主張した。
足元の市場では売り圧力が強く、ストラテジーの大規模な買いも価格上昇にはつながっていないとキ氏は分析した。ビットコインの実現時価総額(Realized Cap)は過去2年間で4670億ドル増えた一方、同じ期間の価格は1%下落したという。
キ氏は「数千億ドル規模の資金が市場に流入したにもかかわらず、価格は上がらなかった」と指摘した。結局は投資家の間で保有分が移っただけだと説明した。
ストラテジーの継続的な買いが、市場の自然な調整を遅らせている可能性もあるとした。「弱気相場で必要な投げ売りや降伏(capitulation)、弱い持ち手の退出、クジラによる再蓄積の過程が十分に進まなかった」との認識を示した。
そのうえで、ビットコインは過去2年間にわたり広いレンジ圏で横ばいに推移してきたと述べた。強気相場を確信できるほど強くもなく、投資家の全面的な降伏を促すほど弱くもない局面だと説明した。
今後の対応としては、現金準備と配当の安定性が回復するまでビットコイン買いを中断すること、モデルに基づく体系的な買い付けの枠組みを整えること、次の強気相場では一部売却を通じて現金を確保し、リスク管理体制を整えることを検討すべきだと助言した。
キ氏は「ビットコインの希少性は明らかだが、それで買うタイミングの重要性がなくなるわけではない」と強調した。「サイクルの高値圏で一部の利益を確定するのは、ビットコインを手放すことではなくリスク管理だ」と付け加えた。

