概要
- ビットコインが2月安値の6万2000ドルをさらに下回る可能性があるとの分析が示された。
- 現在価格の下にある主な支持線は、ネットワーク全体の平均取得価格である5万4000ドルと、長期保有者の平均取得価格である4万9000ドルだと説明した。
- ビットコインが5万4000ドル線を守れなければ、市場は追加の下落圧力を受ける可能性があると付け加えた。
期間別予測トレンドレポート



暗号資産(仮想通貨)の主力銘柄ビットコイン(BTC)が足元で大幅に下落するなか、2月に付けた安値をさらに下回る可能性が意識されている。
暗号資産アナリストのアクセル・アドラー・ジュニアは6月5日のリポートで、「ビットコインは2月安値の6万2000ドル近辺を再び試しており、足元ではこの水準の下抜けを試みている」と分析した。
同氏は、現在のビットコイン価格が短期保有者(STH)の平均取得単価である約7万6000ドルを大きく下回っていると指摘した。短期投資家が相当の含み損を抱えていることを意味するという。
そのうえで、現在価格の下に残る主な支持線として、ネットワーク全体の平均取得価格である5万4000ドルと、長期保有者(LTH)の平均取得価格である4万9000ドルを挙げた。過去のサイクルでも、市場が本格的な下落局面に入る際には、これらの価格帯まで下げた例があったと付け加えた。
投資家の損失規模も膨らんでいる。直近7日間の純実現損失は約70億ドルに達した。ビットコインが2月安値を付けた当時を上回る規模だ。
アドラー氏は、今回の調整局面は2月の下落とは様相が異なるとみている。2月は主要なパニック売りが価格の底入れ前に出た一方、足元では価格が安値に近づくほど売り圧力が強まっているためだ。市場が急速に反発する兆候はなお見えていないという。
現在の市場は2月と似た底値を試す局面を繰り返しているが、損失確定の規模は一段と大きい。ビットコインが5万4000ドル線を上回る限り、完全な投げ売り局面とは言い切れないものの、この価格帯を割り込めば市場には一段の下落圧力がかかる可能性がある。

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