10xリサーチ、暗号資産備蓄企業はNAV割れで取引 投資機会と分析
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの暗号資産を備蓄する企業の時価総額が、純資産価値(NAV)を下回る水準で取引されている。一方で、この価格乖離を投資機会とみる余地があるとの分析が示された。
10xリサーチは5月27日、X(旧ツイッター)への投稿で、ビットコインとイーサリアムの備蓄企業について「NAVプレミアムがマイナスに転じる可能性があると警告してきたが、実際に多くの投資家が大きな損失を被った」と指摘した。そのうえで、足元の価格乖離は一部の投資家にとって新たな機会になり得ると分析した。
レポートでは、2022年12月にグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)がNAVに対して47%のディスカウントで取引されていた局面を例に挙げた。当時のGBTC投資家は、ビットコインを1BTCあたり1万ドル未満で間接的に購入するのと同様の効果を得られたと説明した。
10xリサーチは、当時の投資判断はGBTCが最終的にETFへ転換されればディスカウントが解消されるという、ただ一つの前提に基づいていたと説明した。その後はETF承認への期待が高まり、実際にディスカウント幅は急速に縮小したという。
また、市場では伝統金融を基盤とする暗号資産商品が原資産に対するレバレッジ投資手段のように受け止められてきたが、実際の構造はオプションに近いとした。ボラティリティーが拡大すれば内在価値は高まり、逆にボラティリティーが縮小すればプレミアムも急速に縮小する特徴があると説明した。
10xリサーチは2025年8月、ビットコインとイーサリアムの備蓄企業のNAVプレミアムがマイナスに転じる可能性を指摘していた。現在は一部企業が純資産価値を下回る水準で取引されていると分析している。10xリサーチは、現在の価格乖離は新たな機会になり得るとしたうえで、たった一つの発表だけでも収益率が2倍になる可能性があると付け加えた。

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