【分析】ビットコイン個人投資家の活動が歴史的低水準 現物ETF移行の可能性
概要
- クリプトクアントのダークフォストは、ビットコイン市場で個人投資家のオンチェーン活動が歴史的低水準にあると分析した。
- 同氏は、バイナンス基準で1BTC未満を保有する個人投資家の入金量が、2024年1月の約1000BTCから足元では3分の1以下に減少したと明らかにした。
- ダークフォストは、一部投資家が市場を離れたか、直接保有の代わりにビットコイン現物ETFを通じた間接投資へ移った可能性があると説明した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)市場で、個人投資家のオンチェーン活動が歴史的な低水準まで落ち込んでいることが分かった。
暗号資産分析会社クリプトクアント(CryptoQuant)の投稿者ダークフォスト(Darkfost)は5月17日、「現在、個人投資家によるバイナンスへのBTC入金フローは、事実上の歴史的低水準にある」と分析した。ビットコイン市場の構造が徐々に変化している兆候だと指摘した。
ダークフォストは1BTC未満を保有する投資家を個人投資家と定義した。分析によると、バイナンスにおける個人投資家のBTC入金量の月間平均は足元で約314BTCまで減少した。
過去のサイクルと比べても大幅に低い。個人投資家の入金量は2018年に約5400BTC、2021年に約2600BTCまで増えた。
今回のサイクルでも、弱気相場の局面では約1800BTC、2024年3月の最初の高値時点では約1200BTCを記録したが、その後は減少が続いた。
特に、2024年1月に約1000BTCだった個人投資家の入金量は、足元では3分の1以下の水準に縮小した。
ダークフォストは、個人投資家の参加が時間の経過とともに一貫して減っているとみている。「この投資家集団は、観測可能なオンチェーン活動から徐々に姿を消しつつあるように見える」と述べた。
こうした流れの背景として、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)への移行の可能性を挙げた。
同氏は「一部の投資家は市場を去ったか、ビットコインを直接保有する代わりに、現物ETFを通じた間接投資に移った可能性がある」と説明した。
そのうえで「現在の個人投資家は過去のどの時期よりも活動が低調だ」と強調した。「これは、ビットコイン市場の進化に伴い、投資家の構成と行動様式も再編されていることを示す明確なシグナルだ」と付け加えた。


